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最新情報
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■広報 平成17年 総会号 主な内容

■時の視点 広報部長 清水弘允
■東京協組 第49回通常総会開催
■東京協組 第43回永年勤続従業員表彰式
■東京協組 祝賀懇親会
■第42回清風会ゴルフコンペ開催 グリーンロジテック(株)清水弘允
■青年部便り 青年部総会開催 幹事長 高山秀崇 新幹事長 工藤充彦
■支部便り 文京支部、台東支部、山手支部、江墨支部、城北支部
■組合員の広場
「隅田川の夕焼け」西内澄江
「演歌 それは日本人の心だ 塩まさるの心だ」前事務局長 三澤康男

■お知らせ「古紙価格」「6月会議・催事予定」他
■会議概要「平成17年3月・4月」
■編集後記 広報部副部長 宮川 茂

■時の視点

広報部長 清水弘允

 第49回組合総会が無事に終了し、2期目の皆川理事長体制が発足した。
東京製紙原料協同組合が置かれている現状を考えてみると、問題山積で大変深刻な状況と言う事も出来るし、特に問題にするほどの事はないと考える事も出来る。視点の置き方、問題意識の持ち方で正反対の考え方が成り立つのだろう。なぜ、両極端な判断が成り立ち得るのか、少し具体的に考えて見たい。
 一つ目の考えは、時間の捉え方である。商売をする時、この1年間をどう乗り切るか考えて手を打つ人がいるかと思えば、一方で常に5年先10年先を判断基準にして手を打つ人がいる。
 二つ目の考えは、自分が商売する守備範囲の捉え方である。例えば自分の商売は産業古紙を扱う事と決めている人がいるかと思えば、自分の商売はリサイクル事業と捉えている人もいる。後者であれば、古紙にこだわらずリサイクルと言う切り口で常に新しい商売の種を探す事になるであろう。
 三つ目の考えは、取引先をどう捉えるかである。お客様に満足、安心を提供する事を考え、自社が選ばれるよう常に考える人がいる一方で、既存取引先を既得権と考え、取った取られたと言うお客様不在の発想から抜け切れない人もいる。この場合、お客様に満足、安心を提供できる限り、扱い品目、サービスは限りなく広がっていく。
 この様にちょっと考えただけでも視点の違いで現状認識が大きく変わってくる。正反対の結論が出るのは少しも不思議ではない。
 上記のごとく、個々の組合員の問題意識は多様であるが、組合活動と言う視点から考えるとやはり問題の先取りが必要であり、その意味では組合が置かれている現状は問題山積と言うべきではないか。
 総会に出席出来なかった組合員の方は、是非総会資料、特に今年度の事業計画を読んで頂きたい。「組合は組合費だけとって何もしてくれない。」と言う話を聞きますが、今年度の事業計画は盛り沢山です。事業計画を読んで、組合が今年度何をするつもりか理解しておく事は、組合員の皆様にもメリットが有ります。事業計画は大きく分けて以下の4点です。

1.「利益を出す古紙業態の研究事業」として、「組合標準価格」を設定し標準的な古紙価格と引取手数料を公表し、組合員の提示価格に対する信頼性を高める。また非組合員との差別化をはかる為、組合員証やトラックに表示するワッペンを発行する。
2.「教育情報事業」として、産業廃棄物収集運搬業の資格取得の支援をする。古紙業者は法的に産廃資格を持つ必要はないが、お客様から選ばれ信頼される古紙業者になるには、資格取得が武器になる。またマスコミが古紙業界を取上げる機会が増えているので、マスコミに正確な情報を発信する。
3.「組合活性化事業」として、組合事業を今までの11部会から6部会に集約する。そして各部会の担当事業を明確にし事業計画を確実に実行する。また昨年作られた組合活性化委員会を継続的な提言組織と位置付け青年部と連携して、提言の実現を確かなものとし同時に、その活動を通じて次世代の人材育成をはかる。また歴史ある支部会活動を残しつつ、支部を数ブロックに集合してより広い交流と情報交換を行う。
4.「福利厚生事業」としては、個々では出来ない事業として、「全国製紙原料厚生年金基金」「グループ共済保険」「集団扱い損害保険」を継続し、また「ETC別納カード」、ガソリン等の共同購入の提携を継続する。また合同新年会を今年度も開催し組合員相互の連帯感を高める。

 あまり先ばかり見ていては商売になりませんが、ある程度、先を見通す視点を持っていないと、取り残されてしまうのも事実です。一人で考えるより何人かで集まり、意見交換、情報交換をする中で、自らの進路が見えてきます。組合は強制などする所では有りません。しかし組合定款にも書いてあるように、組合とは「組合員の自主的な経済活動を促進する」ところです。どうか、組合に顔を出し、よいとこ取りをして帰ってください。

■東京製紙原料協同組合 第49回 通常総会開催

日時:5月16日(月)午後3時〜 会場:上野精養軒 3階「桐の間」

司会   清水弘允  常任理事
開会の辞 坂田秀一郎 副理事長
議 長  近藤 勝  副理事長
閉会の辞 高山才亮  専務理事

 去る5月16日に、東京製紙原料協同組合第49回通常総会及び第43回永年勤続従業員表彰式が、上野精養軒において開催されました。
 前日までは5月とは思えないような肌寒い日々が続き、しかも雷雨・突風に見舞われるといった、まるで現在の古紙業界を表しているかのような天候でしたが、当日は、一転して雲ひとつない穏やかな晴天に恵まれました。 総会を迎えた正にその日に晴天に恵まれるということは、今年度の組合が、嵐を抜け出して太陽の光が降り注ぐ大海原に辿り着くということを予言しているのではないでしょうか。 この日の晴天を単なる偶然と片付けることなく現実のものとするよう、皆川理事長以下新体制のもと力を合わせて頑張っていきたいものです。
 当日は43名の組合員の方々が出席され、各議案について審議がなされましたが、いずれも原案通り可決・承認されました。

ご挨拶 理事長 皆川 昇

 本日は東京製紙原料協同組合第四十九回の総会に際しまして、組合員の皆様はじめ業界関連の皆様に於かれましては、公私とも誠にお忙しい中、しかも週はじめという日に多勢のご出席を賜わりまして、本当に有り難うございます。
 昨年を振り返って思いますと、アテネオリンピックでは日本人選手の活躍という明るい話題もありましたが、一方で度重なる台風の上陸や大地震の発生など、大自然の猛威を否応無く感じさせられた年となり、また、イラク問題に端を発した中東情勢の不安定化や、経済発展の著しい中国の油がぶ飲みと言われる影響等からなのか、原燃料の価格高騰が起こり、回復基調と言われていた景気も一服気配で、先行き不透明感が再び増幅したまま、現在に至っているという経済環境下でしょうか?
 当業界におきましても前述の上に参議院選挙も加わり、国内製紙メーカーの生産量は1.4%増と4年ぶりに対前年を上回り、古紙消費量もそれなりに増量と成りましたが、回収量も驚異的に伸びて対前年100万トンを越える増量となりました。この需給ギャップを埋めるべく輸出量も同じく、対前年86万トン程伸びて過去最高の年間283万トンを超える量となりましたが、品種によってのバランスが取れなかった為に、当組合員の多くが係っている上物古紙価格は春先に値下がりしたまま、上物価格とは言えぬ安値安定のまま一年が経ってしまいました。相場ばかりは如何ともしがたく本当に口惜しく思っています。
 この様な状況下に又、年度末には富士地区中堅メーカーの倒産が発生、昨年の事故での当業界の傷が癒えぬ中でのダブルパンチとなり、産業古紙を比較的多量に利用して下さっていた先が又無くなり、価値を認めての新たな使用先の開拓が喫緊の課題となってきている現況です。
 昨年の総会時に承認を頂きスタート致しました組合活性化委員会も、委員を引き受けてくださった皆様の再三に亘る本当に熱心な討議の結果、役員会にて了承の上で本日の総会に、まだ一部では有りますが議案として提出して頂くところになりました。この後の総会議事のご審議をいただく中、是非とも皆様のご承認を賜わりますようここにお願い申し上げる次第です。
 本日は総会にご出席を賜わり誠に有り難うございます。本総会の議事に関しましては、慎重審議の上にもスムースなる進行を、重ねてお願い申し上げまして私の挨拶とさせて頂きます。

議案審議

〔組合員総数252名中本人出席43名、委任状提出者136名、議決権有総数179名、71.0%〕

一号議案 平成十六年度事業報告書承認の件(樫原邦明 事業部長)
二号議案 平成十六年度財産目録、貸借対照表および損益計算書承認の件(坂田 智 会計理事)
三号議案 平成十六年度剰余金処分案決定の件(坂田 智 会計理事) 監査 報告(乗附孝之 監事)
四号議案 平成十七年度事業計画決定の件(樫原邦明 事業部長)
五合議案 平成十七年度における収支予算ならびに経費の賦課及び徴収方法決定の件(朝倉行彦 事業部副部長)
六号議案 平成十七年度における借入金額の最高限度額決定の件(朝倉行彦 事業部副部長)
七号議案 平成十七年度における加入手数料額決定の件(朝倉行彦 事業部副部長)
八号議案 定款一部変更の件
九号議案 規約一部変更の件
十号議案 理事及び監事選挙の件

 以上、第一号議案から第九号議案はすべて原案通り可決されました。

 役員改選では10名の選考委員により次の新しい理事36名及び幹事2名が選出されました。

理事 ☆新任4名

〔千代田支部〕 近藤正彦、村上雄三
〔中央支部〕  坂内大介
〔文京支部〕  樫原邦明、宍戸 隆、清水弘允、大柴和男、☆山田祐康
〔台東支部〕  高山昭二郎、朝倉行彦、☆近藤昌和
〔荒川支部〕  藤井 潔、大久保信隆、汲田憲一、藤井康夫、☆久保田貞行
〔足立支部〕  近藤 勝、新井勝夫、増田唯之、赤松源裕、☆高橋宏明
〔山手支部〕  宮崎勝保、脇克美、長井義人、
〔城南支部〕  坂田秀一郎、赤染清康、坂田 智、
〔江墨支部〕  松井隆宏、石橋駒雄、山口勝弘、
〔城北支部〕  皆川 昇、高山才亮、黒田義孝、工藤裕樹、宮川 茂

監事 乗附孝之〔城北支部〕、腰越 彰〔山手支部〕

 新理事の中から互選により新しい理事長、副理事長、専務理事が選出され、近藤勝議長より次の4名が発表された。

理事長  皆川 昇  留任
副理事長 近藤 勝  留任
副理事長 坂田秀一郎 留任
専務理事 高山才亮  留任

 今回は定款・規約の変更と役員改選が行われたため提案された議案が多かったが、すべて原案通り承認され、最後は高山才亮専務理事が閉会の挨拶をされて通常総会は滞りなく終了致しました。

■第43回 永年勤続従業員表彰式

午後4時〜

司会   宍戸 隆 常任理事
開会の辞 坂田 智 常任理事、厚生部長
閉会の辞 赤染清康 常任理事

ご来賓(出席者)

・衆議院議員 当組合名誉顧問 鳩山邦夫 様
・衆議院議員 中山 義活 様
・衆議院議員 松原 仁 様
・経済産業省 製造産業局 紙業生活文化用品課 課長補佐 秦 邦雄 様
・経済産業省 製造産業局 紙業生活文化用品課 事務官 栗村賢司 様
・(財)古紙再生促進センター 専務理事 高柳晴夫 様
・(財)古紙再生促進センター 専務理事 堀 隆男 様
・(財)古紙再生促進センター 常務理事 佐藤 久 様
・全国製紙原料商工組合連合会 理事長 畑 俊一 様
・関東製紙原料直納商工組合 理事長 栗原正雄 様
・東京都資源回収事業協同組合 理事長 新井英一 様
・商工組合中央金庫上野支店 課長 龍見政則 様
・東京都中小企業団体中央会 課長 伊東忠雄 様
・東京返本加工協同組合 理事長 藤井康夫 様
・東京返本加工協同組合 専務理事 稲生正俊 様
・東京製紙原料協同組合 顧問 冨澤一郎 様
・東京製紙原料協同組合 相談役 坂田亮作 様
・東京製紙原料協同組合 相談役 野村宮三郎 様
・大同生命保険(株)上野支社 支社長 小笠原康 様
・大同生命保険(株)上野支社 課長 服部正史 様
・あいおい損害保険(株)東京北支店 課長 伊藤篤史 様
・近藤保険企画社 社長 近藤於修 様
・杉山会計事務所 所長 杉山靖彦 様

 今年は40名の従業員の方々が表彰されましたが、特筆すべきは、勤続43年という方がいらっしゃるということです。 43回を迎えた表彰式で勤続43年の方を表彰できるとは何という奇遇なことでしょう。
 50余年を数える組合の歴史の中で、40年以上に亘って組合を支え続けて下さった方の存在は、組合にとって大きな財産といえるでしょう。当組合がいかに大勢の方々の地道な努力に支えられているか、改めて認識させられる表彰式となりました。
 表彰式には6名の被表彰者の方々が出席され、皆川理事長から表彰状と記念品が贈呈されました。

 尚、表彰式に先立ち、大同生命保険M稲村三重子様に対し特別表彰が行われました。 長年に亘る組合の保険業務への貢献に感謝して、皆川理事長より感謝状と記念品が贈呈されました。

表彰従業員氏名 □ 男性 ◆ 女性 (順不同、敬称略)

〔勤続20年以上〕4名
□ 石田末夫 〔(株)共益商会〕
□ 今富孝則 〔(株)工藤商店〕
□ 島田秀彦 〔(株)工藤商店〕
□ 羽場教泰 〔三弘紙業M〕

〔勤続15年以上〕13名
◆ 佐野恵美子 〔三弘紙業M〕
□ 長澤幹雄  〔三弘紙業M〕
□ 吉川隆之  〔三弘紙業M〕
□ 菱沼孝之  〔三弘紙業M〕
□ 清水清吉  〔(株)KYOA〕
□ 宮内政夫  〔(株)富 澤〕
□ 松田暁明  〔美濃紙業(株)〕
□ 小泉寛貴  〔美濃紙業(株)〕
□ 荒木永男  〔美濃紙業(株)〕
□ 荒木千津子 〔美濃紙業(株)〕
□ 岡田孝司  〔美濃紙業(株)〕
□ 福島剛夫  〔(有)福島商店〕〕
□ 森田 誠  〔皆川商事(株)〕

〔勤続10年以上〕8名
□ 木村達由  〔(有)ノボル紙業〕
□ 小林政由  〔(株)富澤〕
□ 冨澤進一  〔(株)富澤〕
□ 田口啓一  〔美濃紙業(株)〕
□ 福島博之  〔(有)福島商店〕
□ 増川 正  〔(有)黒田商事〕
□ 山田和宏  〔(有)黒田商事〕
□ 田原一男  〔(有)黒田商事〕

〔勤続5年以上〕15名
□ 佐々木淳  〔グリーンロジテック(株)〕
□ 市川憲雄  〔グリーンロジテック(株)〕
□ 星野正孝  〔(株)KYOA〕
□ 増子尚人  〔(株)富澤〕
□ 石川博幸  〔(株)富澤〕
□ 小西慶市  〔(株)富澤〕
□ 染谷 智  〔美濃紙業(株)〕
◆ 川邉春江  〔美濃紙業(株)〕
◆ 原田周子  〔(株)共益商会〕
□ 駒井克久  〔(株)共益商会〕
□ 牛島利之  〔(株)共益商会〕
□ 佐久間進  〔(有)黒田商事〕
◆ 長谷川久子 〔(有)黒田商事〕
□ 久家順一  〔皆川商事(株)〕
□ 石川泰夫  〔皆川商事(株)〕

 以上 40名(女性5名)

来賓ご祝辞
・衆議院議員・当組合名誉顧問 鳩山邦夫 様
・経済産業省 紙業生活文化用品課 課長補佐 秦 邦雄 様
・(財)古紙再生促進センター 専務理事 高柳晴夫 様
・関東製紙原料直納商工組合 理事長 栗原正雄 様

 表彰式の後、ご来賓の方々からご祝辞を頂きました。 まず、当組合の名誉顧問で衆議院議員の鳩山邦夫様からご祝辞を頂きました。「継続は力なり」というお話で、永年勤続がいかに会社の活力となっているかという励ましのお言葉を頂戴しました。
 続いて、経済産業省の秦邦雄様からは、循環型経済社会の形成のために、行政の立場から古紙業界の今後の発展を期待している旨のご挨拶を頂きました。

 古紙再生促進センター専務理事の高柳晴夫様は、古紙輸出の努力に感謝している旨、又、関東商組理事長の栗原正雄様は、古紙が環境保護に貢献している旨のお言葉をそれぞれ頂戴しました。

 また、被表彰者を代表して、M工藤商店の島田秀彦氏から、今後も会社の繁栄と業界発展に尽しますとの力強い謝辞を頂きました。

■祝賀懇親会

午後5時〜

司会 宮川 茂 理事

来賓ご祝辞
・衆議院議員 中山義活 様
・衆議院議員 松原 仁 様
・全国製紙原料商工組合連合会 理事長 畑 俊一 様

乾杯の音頭
・東京都資源回収事業協同組合 理事長 新井英一 様

 5時からは別室の会場において祝賀会が開かれ、ご来賓の方々からご祝辞を頂きました。
 衆議院議員の中山義活様は、中国市場の現状を詳しく説明され、今後の古紙輸出の方向性を示して下さいました。同じく衆議院議員の松原仁様からは、古紙業界がリサイクル社会の先駆けとなるよう期待している旨のご挨拶を頂きました。
 続いて、全原連理事長の畑俊一様からは、結束力と情熱を持って現状を乗り切ってもらいたいとのお言葉を頂戴しました。又、青年部新幹事長の工藤充彦様より、就任のご挨拶と今後の抱負を述べて頂きました。  東資協理事長の新井栄一様から乾杯のご発声を頂き、和やかな雰囲気の中で懇親会が始まりました。
 上野精養軒自慢の美味しい料理とお酒で会話も弾み、予定の2時間は瞬く間に経過してしまいました。
 出席された全ての方にとって、新年度のスタートに相応しい一日になったに違いありません。
 最後に高山昭二郎常任理事の中締めの挨拶と三本締めの手締めをもって終了となりました。
 今年も皆様のご協力により全ての式典が無事終了しましたことを心より御礼申し上げます。

■第42回 清風会 ゴルフコンペ開催

グリーン・ロジテック(株)清水弘允

 平成17年4月21日(木)第42回清風会G・Cが、茨城県霞ヶ浦近くの美浦(みほ)ゴルフ倶楽部において12名参加で開催されました。
 過去女子プロによる選手権が開催された本格的なコースで、比較的ゆったりとした良いコースでしたが、距離がしっかりあり、雨上がりの為かグリーン上カップが難しいところに切ってあったため、皆さんパットに苦しまれたようです。
 組合関係の会合と重なった為今回は出席者が限られましたが、坂田会長を始めとして、そんな中宍戸さんがベテランの味を出して堅くまとめられ、優勝の栄冠を勝ち取られました。

成績は次の通りです。(敬称 略)

優勝    宍戸 隆〔三弘紙業M〕  次回ハンデ17
準優勝   増田唯之〔(株)増田商店〕次回ハンデ8
3位    乗附孝之〔乗附宏之商店〕 次回ハンデ10
4位    清水弘允〔グリーン・ロジテックM〕
5位    樫原邦明〔東陽紙業M〕
7位    近藤正彦〔(有)近藤商店〕
10位   朝倉行彦〔(株)國光〕
水平賞   樫原邦明
ニアピン賞 工藤房太郎〔(株)起多邑〕、乗附孝之
ドラゴン賞 朝倉行彦、増田唯之、清水弘允
ベスグロ  増田唯之
ブービー賞 坂内大介〔(有)宏栄紙業〕

*次回は平成17年秋を予定しています。
*次回幹事  宍戸 隆、坂内大介

■青年部便り

幹事長 高山秀崇

 青年部は5月16日、午後4時より上野精養軒にて通常総会を開催致しました。今回は初めて本部組合の総会後に開催という形で行いました。
 平成16年度の決算、監査結果、事業報告が承認され、平成17年度の予算(案)、事業計画も可決されました。 また、今回は役員人気満了に伴い、役員改選が行われ、満場一致で工藤充彦氏が新幹事長に選出されました。
 総会終了後は本部の祝賀懇親会に合流させていただき、組合員の皆様と有意義で楽しい時間を過ごさせていただきました。
 会場を快く提供してくださいました本部役員の皆様にこの紙面をお借りして厚く御礼申し上げます。
 私はこの度幹事長の任を降りますが、青年部を一員として工藤新幹事長を全力で支えてゆく所存です。また、在任中は皆様のご協力、ご理解を賜りまして誠に有難うございました。

新幹事長になり思うこと
新幹事長 工藤充彦

 この度、新幹事長に選任されました千代田支部所属、(株)起多邑の工藤充彦でございます。
 私で十六代目になるそうで、その歴史の長さと責任の重さに身の引き締まる思いがしております。
 私は昨年より組合活性化委員に任ぜられ、委員会に参加してまいりましたが、その中で強く思いましたのは、我々青年部がより活性化をし、知恵と力を結集して組合に対して提言をし、また、協力させていただければ、組合活性化の一助となるのではないかという考えです。残念ながらまだ今の青年部にはその元気さが不足していると言わざるを得ないというのが現状だと思っております。
 しかし、一人でも多くの青年部員の結集を得、『元気な青年部』に変化させていくことが出来れば可能なことであると思います。
 この緒にあたり、私は『元気な青年部』を目指し、青年部員の皆様と力を併せ、変革を恐れず邁進してまいりたいと思っております。
 若輩者ではございますが、組合員の皆様の暖かいご指導、ご鞭撻をお願い致します。どうぞ宜しくお願い致します。

■支部便り

〔文京支部〕支部総会開催
三弘紙業(株)宍戸 隆

 4月8日(金)18時より大塚駅寿司常本店にて支部総会を開催、16年度末にて2社の脱退があった為、21社中出席11社、欠席委任状提出10社であった。

議案
1.16年度事業(活動)報告
2.16年度会計報告
3.17年度事業(活動)計画案
4.役員改選

議案1から3をそれぞれ承認し、役員改選に移った。
 当支部では、支部長及び副支部長(次期支部長候補)制をとり輪番制で努める申し合わせにより、去る3月2日(水)評議員会を開催し17年度の執行部人事及び支部運営方針等を協議頂きました。

新支部長 大柴和男氏〔(有)オオシバ〕
副支部長 山田祐康氏〔Mパルコム〕
会計   梨本竜範氏〔M梨本〕
副会計  皆川三彦氏〔皆川商店〕
監査   吉田貞夫氏〔吉田商店〕

 以上の方を推薦していただき総会にて承認された。

5.その他の議案 として、組合費(賦課金及び支部費)を現在評議員に集金依頼しているが、一部振込をしている支部員もあり次回から3ヶ月分を振込にてお願いする事に出席者全員の承認を頂いた。

 また、一年間の支部活動を振り返り、納涼会、忘年会はそれぞれの幹事諸氏のお骨折りで大勢の参加をいただき盛大に開催され、支部ゴルフコンペも7名の参加ではあったが楽しく有意義に行われた。しかし計画した中国研修旅行は、参加人員が少なく次年度に延期、青年部はそれぞれ各社多忙の為、活動できずに残念であった。なお、月例会や各種会合等の連絡の際、毎日多忙で大変の事とは思うが出欠の返事は期日までに必ずするようお願いし閉会とした。
〔台東支部〕支部総会開催
台東支部長 高山昭二郎

 5月13日(金)PM6時30分 居酒屋「さんとみ」の一室にて総会を開催いたしました。
 司会は(有)ノボル紙業の近藤昌和さん、議長にM國光の朝倉行彦さんに決まり、第1号議案から第6号議案まで滞りなく審議が終わりました。
 今年度は役員改選の次期に当りますが、理事には現行2名の他に(有)ノボル紙業の近藤昌和社長が選ばれ、また、評議員の欠員には(有)近藤喜作商店の近藤誠造社長が推薦されました。台東支部も最適な体制になり、これからの支部の活性化に明るい見通しとなりました。
 閉会の辞を近藤誠造さんが行い直ちに懇親会に移り、支部長の乾杯挨拶で始まった会はT飲みながら食べながらU市況交換から始まり、今年度を振り返り、和やかな雰囲気で時間も進み、時計を見ると9時30分。 M松岡紙流通の山田さんに締めてもらい終了となりました。雑談中何方か「支部の活性化なくして組合の発展なし」と当然な事を言っておりましたが、居酒屋「さんとみ」さんの名前にちなみ、組合、直納、集荷の三富を願う気持ちで帰途に就きました。
 最後に総会にあたり、議案の作成、場所の設営と総てを評議員で会計幹事の(有)近藤作一商店の近藤清司社長に感謝致します。
〔山手支部〕支部総会開催
(有)マル浜鈴木紙業 鈴木邦浩

 山手支部では、去る4月23日(土)割烹「金鯱」において、平成16年度の総会を開催しました。
 当日の出席者は13名、委任状を10名預かり総会は成立しました。総会では長井氏の議事進行の下、左記の議案が審議されました。

 議案
・平成16年度事業報告
・平成16年度決算報告
・平成17年度予算案
・金融部会計報告及び監査報告
・理事改選
・五十周年記念式典

 事業報告では、家族慰安会、研修会、青年部懇親会、忘・新年会等の昨年の支部活動が報告され、引き続き会計報告、予算案、金融部会計報告、監査報告が次々と承認されました。
 今年の総会は理事の改選期にあたり、宮崎、長井、脇氏が推薦され、皆様快く引き受けて頂きました。
これに伴い、支部長も宮崎氏が再任されました。
 最後に五十周年記念の式典に関して飯塚厚生部長より説明があり、これも承認されて無事総会を終了しました。
 今年は山手支部が誕生して五十年という記念すべき年であります。一言で五十年と言いましてもその間には戦後の復興から高度成長、オイルショックがあり、日本列島改造でバブルそしてそれがはじけ不況と、山手支部もその激しいうねりの中を生き抜いてまいりました。今日山手支部があるのも、そのような中、多大なご尽力、ご協力を頂いた先輩諸氏、組合関係者、支部員ほか様々な方々のおかげと感謝しております。
 今年は、この記念事業に向けて支部一丸となって頑張って行きたいと思っております。
〔江墨支部〕支部だより
支部長 松井隆弘

 江墨支部では毎月20日に「吉野寿司」で支部会を開催しています。平素は10名位の出席者であるが、新年会、総会、納涼会、忘年会にはコンパニオンを入れ賑やかに行うので15名位の出席者になります。
 新年会には夫婦同伴で来ていただき、奥様には2万円のお年玉を差し上げています。また、年一回の親睦旅行も、いつも島田幹事さんにお世話になりながら行っています。
 江墨支部員は古紙回収の他に役所の委託事業、産廃業等の兼ね合いで事業を営んでいますが、発生元が小規模なせいもあり、古紙回収だけでは経営が成り立たないのかと思います、市況が悪くなればなお更である。支部会では古紙市況の他に今後の行政の行方等の話合いもしているが、何といっても古紙市況の安定を一番強く願っています。
 国内だけを見て古紙市況を語れない時代ではあるが、当組合が古紙市況安定の為団結して、よりいっそうの努力を当江墨支部員全員が願うものであります。
〔城北支部〕支部総会開催
(株)宮川紙業 宮川 茂

 去る4月12日、第30回城北支部通常総会が、池袋「地球飯店」にて開催されました。
今年は役員改選の年であり、且つ、城北支部設立30周年という節目の年でもあるため、例年になく活気に溢れた雰囲気のもと議案審議が行われました。
 黒田支部長以下、出席者の熱心な審議により、各議案は滞りなく原案通り承認成立いたしました。
 引き続き懇親会に移りました。 中華料理に舌鼓を打ちながら30年の歩みに思いを馳せ、又、新しい時代に期待を寄せつつ、各支部員同士が相互に親睦を図ることができました。

■組合員の広場

「隅田川の夕焼け」
西内澄江

 アクロシテイが長谷工不動産により、千住製紙工場跡地に昭和六十三年より建設が進められ、大規模な集合住宅群が完成された。 平成三年五月のことである。 総戸数六百六十二戸と云うスケールの大きな建物であり、民間住宅では広尾のアークヒルズに次ぐ最大級のものである。荒川区とは全く異なる町並みで、黙して語らずひややかな物体その物である。
 私との初顔合わせは、平成十六年十二月十一日からためらいの息づかいから始まった。 アクロの空間自体の整いすぎた、物音一つ無い静かさに人生初めて虚脱感を味わった。 オギャーと生まれて八十年、其処には笑い声があり、子供の泣き声を聞き、三輪車のリンリンを耳にし、ブレーキの軋みが耳に入る。 路地を出れば当たり前の挨拶、そして一言二言の笑い声、これが三ノ輪横町の私でした。
 神田に生まれ芝で育った、江戸っ子だよと自負する私が、この静寂と空白さに負け犬ではあまりにも情けない。 私には八十年の苦楽の人生絵巻がある。 七、八才頃に味わった、どん底生活でも笑い声があり、豊かな人情があった。 駄菓子屋のおばさんの「おまけ」の蜜パンを買った時、おばさんが『この娘は別嬪になるよ』と笑って渡してくれたあの懐かしい思い出、あの頃のギリギリの長屋生活でも笑い声があった。
 私の人生八十年、心の軌跡を辿りながら、過去を振り向かない前身を愉しく全てを良しとして、過ごしていきましょう。そこには心からの笑いがある筈だ。 私の味わった孤独感はもう無しにしよう、老後は楽しいアクロで隣近所との屈託の無い立ち話し、九十のおばあさんの私もお仲間に入ったりして・ ・ ・ ・ 。
 ほら、耳に入って来ました隅田川の川下から十本ほど一つに束ねた丸太を長く親船に航されながら、ポンポン船がゆったりと川上に流されて行く。 ベランダから見る好きな風景の一つです。 小波を残す船に大きく手を振る私。 そして暮色の夕焼け空にも高く手を翳す私が立っていた。
「演歌 それは日本人の心だ 塩まさるの心だ」
前事務局長 三澤康男

 歌は世につれ、世は歌につれ。 人間にとって歌には広い夢が膨らみ、また、大きな夢を運び、そして重たい夢を現実にする。また、暖かい温もりを持たせてくれる役割を担っていると云える。
人間には、その歌が流行っていた頃を懐かしむ習性がある。「自分はあの頃に何をやっていたか?」と。
 さて、歌には、特に若い頃に置き忘れてきた、あのことを想いださせるのがいい歌だと思う。そして、あの時代と、それこれのとし年令にあった歴史を想い起こさせてくれるのが、いい歌だと思う。

 かって、私は昔を偲んだり、想い出に浸ったりする人は、スタンスの駄目な人間だと思い込んだ頃があった。然し最近の私は、逆にそれはそれでいいんじゃないかと思うようになってきたのは、年令のせいか。
 さて、「上野駅から九段まで・・・」のフレーズで始まる『九段の母』は同じ母物の『岸壁の母』と並び戦争をテーマにした歌の双璧と云えよう。
この歌に登場する二人の母は、「大和撫子」の典型であって、日本人女性像を偲ばせる姿であって、決して現代の茶髪でピアス、ヘソ出しルックの無国籍者みたいな若い娘には、とても考えられない母親の肖像でさえある。
この昭和の名曲、九段の母を歌ったのが「塩まさる」であった。この流行歌手の名前を知っている人は、かなりの年配者か、相当な流行歌ファンであろう。
 この歌を当時ははやりうた流行歌と云った。 戦前から戦後間もない昭和初期には、東海林太郎(赤木の子守唄)、藤山一郎(影を慕いて)、岡晴夫(鳴くな小鳩よ)、近江俊郎(山小屋のともしび)、小畑実(勘太郎子守唄)に代表され、女性群は淡谷のり子(別れのブルース)、渡辺はま子(蘇州夜曲)、奈良光枝(赤い靴のタンゴ)、美空ひばり(悲しき口笛)、江利チエミ(テネシーワルツ)など。
 つまり、流行の歌だから、それを唄う人が流行歌手であった。余談ながら、いつの間にか、流行歌は演歌、艶歌になり、最近はすっかり歌謡曲として定着して歌い継がれているようだ。

 さて、塩まさるは、年末恒例の紅白歌合戦ではない、もう一つの歳末名物番組の「年忘れにっぽんの歌」に、よく出演していた。 勿論、出演歌手中の最年長であり、フィナーレでは堂々超人気歌手と並んで、ど真ん中で、いつもニコニコ顔で、「死ぬまで修行だ」と、同時代の生真面目の見本である東海林太郎のイメージをだぶらせて、出ているのが見られたものだ。このオジイチャン歌手の消息を知ったのが、毎日習慣で一番初めに目を通す朝刊新聞の死亡欄であった。その中には、知らない人のほうが勿論多いが、時折、超有名人や知人があったりする。塩さんを見つけたのも、そんな繰り返しの毎日の中でのことだった。
 95歳という高齢と、足立区に居住していて、たった一曲ともいえるヒット曲の「九段の母」を歌ったのと、日本歌手協会の最年長歌手だと記していた。

 さて、あの地味だが、しかと自分の本分を守り通した塩さん。今や演歌は日本人の心だと、草葉の陰からの応援歌を歌っているに違いない。

 平成17年 立春

■お知らせ

【古紙価格】 【東資協の古紙4品の標準売値】 5月7日現在(kg)

 ※新聞     5円(横這い)
 ※雑誌   3〜4円(横這い)
 ※段ボール 4〜5円(横這い)
 ※色上(並)3〜5円(横這い)
関東商組の融通(共販)事業 平成17年6月度実施の共販価格(kg当り)

 ※新聞古紙  10円    プレスもの・店頭価格
 ※段ボール古紙 9円50銭 プレスもの・店頭価格
【会議・催事予定】 6月会議・催事

6月 3日(木) 定例理事会(pm4時〜)
6月16日(木) 古紙センター業務委員会(pm3〜)
6月16日(木) 全原連役員会(pm4〜) 於)銀座ラフィナート7階「日光の間」
6月17日(金) 集直正副委員長会議(pm4〜)
6月21日(火) 直納部共販委員会(pm4〜)
6月24日(金) 静岡県紙業協会家庭紙部会懇談会(pm2〜)
6月24日(金) 業者事前打合せ(pm1時〜)
【訃報】

〔荒川支部〕
(有)杉澤正直商店〔代表者杉澤正利殿〕御尊父
杉澤正直様(享年80歳) 平成17年4月17日(日)逝去

〔山手支部〕
(有)腰越商店〔代表者腰越彰殿〕ご母堂
腰越悦子様(享年96歳) 平成17年4月26日(火)逝去

 謹んでお悔やみ申しあげます。
【組合員新規加入】

〔江墨支部〕
(有)安田リサイクル〔代表者 安田三喜夫殿〕東京都江東区東陽1-26-4 平成17年4月1日付け加入

【組合員脱退】(平成17年3月31日付け)

〔千代田支部〕
日高工業(株)〔代表者 高橋 健殿〕 一身上の都合により

〔中央支部〕
(有)菊地商店〔代表者 菊地トヨ子殿〕 一身上の都合により

〔文京支部〕
シマカワ紙工〔代表者 島川栄治殿〕 廃業のため

〔文京支部〕
大丸紙業(株)〔代表者 小池健一殿〕 一身上の都合により

〔荒川支部〕
(有)村瀬商店〔代表者 村瀬好道殿〕 事業縮小のため

〔荒川支部〕
大賀商店〔代表者 大賀勇殿〕 一身上の都合により

〔足立支部〕
市原紙業〔代表者 市原澄雄殿〕 一身上の都合により

〔足立支部〕
笠原商店〔代表者 笠原一男殿〕 一身上の都合により

〔城北支部〕
(有)佐藤信吾商店〔代表者 佐藤栄一殿〕 事業縮小により

■会議概要 3月・4月

●定例理事会

 平成17年3月3日(水)pm4時〜 於)組合会議室 出席理事22名

総務部 4月会議・催事予定は省略します。
渉外部 製紙原料会館の地代減額請求の件については、裁判所の調停がまとまるまでは、従来通りの家賃を支払うことで話が進んでいる。
直納部 1月の古紙輸出量は245,000トンで、前年同月比10万トン増となった。特に、段古紙および雑誌古紙がそれぞれ前年同月比2倍近くの輸出量を記録した。 洋紙向け古紙は現在のところ順調に出荷されている。3月以降の発生状況に注目したい。

市況報告
[上白・特中白]
 上白・特中白ともに発生は少ないがバランスしている。 但し、新聞中白については、T社が2月1円、3月1円の値下げを発表した。 同社は、現在4000トンの在庫があるが、これを3000トン程度にまで減らし、価格についても更に2円程度下げたい意向のようだ。 パルプは、北米産NBKPの2月積み価格は550〜560ドル/トンで、前月比30ドル高で概ね決着した。 ブラジルの大手メーカーは、欧米の需要好調を背景にLBKPの3月積み価格540ドル/トンを提示している。 広葉樹は成長が早く強度が出にくい等の理由により、NBKPと比べて割安であったが、LBKPも値上がりして価格差が急速に縮まってきている。
[家庭紙原料] トイレットロールなどの製品が値崩れを起こしていて、非常に厳しい状況にある。 産業古紙の発生は少ない。 又、ミックス古紙は中国の旧正月等の影響により輸出が滞っていたため在庫となり、国内の家庭紙メーカーにかなり流れたようだ。 製品価格の値上げが4月1日にずれ込んでいるが、メーカーは現状で古紙価格を動かすと値上げが実現できなくなるのではと危機感を抱いている。川崎の三栄レギュレーター東京工場が排出基準を超える排水を流していた問題について、従来同社に機密書類の処理を依頼していた大手企業が、この一件により同社へ処理を依頼しなくなってきている。 その影響で、機密書類を扱える他の家庭紙メーカーの扱い量が増えることとなり、場合によっては家庭紙原料の値崩れが起きるのではと懸念される。 今後の動向に注目したい。
[切付] 産業古紙の発生は少ない。 2月は発生の少ない月だが、今年の2月は例年になく発生が少なかった。 新学期のシーズンを迎えて3月は発生増を期待できるが、現在の出版業界の状況から判断すると、かつてのような発生量は見込めないというのが実状だ。価格・荷動きともに変化なし。当面は大きな動きはないと思われる。
[新聞・雑誌] 1月の新聞用紙の生産量は対前年比0.4%増となった。 輸出も好調なため、問屋在庫は多くないと思われる。価格面では変化なし。
[ダンボール] 国内メーカーは生産調整を行っているが、在庫は多い状態が続いている。 段古紙については変化なし。 中国のメーカーでは大型マシンが稼動し始めた。 このマシンは生産能力が高いため、原料はベーラーものでないと生産スピードについていけない。 中国ではまだベーラー設備が普及していないので、ベーラーものの需要はしばらく続くと思われる。
[返本雑誌] 2月の発生量は対前年比95%で若干減少という結果となった。日本製紙向けにベーラー品を納品する際に、発生元等を明記した明細書をベーラー品に添付することになった。 これは、トラブルが起きた際に発生元を特定できるようにするための処置と思われる。インクが原因のトラブルが起きているのではないだろうか。 価格等は変化なし。

集荷部 1月〜2月の産業古紙の発生は悪かった。 特に2月の発生は一段不調だった。 輸入物のトイレットペーパーや塗工紙などが増えてきた影響で、集荷の現場は予断を許さない状況になってきている。 最近の学習参考書はタックシールやPP貼りの物がかなり増えてきていて、その処置に困っている。
運輸部 先日福島県内で発生した古紙を運搬中のトラックの荷崩れ事故に関して、警察の見解をお知らせする。 この事故について荷主責任を問われるかという点については、トラックが青ナンバーの車であれば問題ないとのこと。 但し、その場合でも、積載重量を超過していたりロープを掛けていなかったりした場合には荷主責任が問われるとのことだった。 このような場合に備えて、運転手に口頭で注意するだけでなく、荷主として法令順守を指導している旨の文書を残しておくことが望ましいとのことだった。
厚生部 5月16日の総会時に永年勤続従業員表彰式を予定している。 申し込みは4月10日までに各支部長宛にお願いしたい。 4月21日に清風会ゴルフコンペが美浦ゴルフクラブで開催されるので、大勢の方のご参加をお願いする。
青年部 2月21日に青年部幹事会を開催し、青年部の今後について意見を出し合って検討した。 青年部という組織を見直して、来期2年をもって発展的に改組しようということになった。 又、今年の青年部総会は、5月16日に組合通常総会と合同で開催することになった。
●支部長会

 平成17年3月11日(金)pm4時〜 於)組合会議室 出席委員12名

静岡県メーカーさんに決済条件改善のお願い訪問(3月11日) 近藤勝副理事長より報告
 3月11日、皆川理事長以下4名の役員が富士市の特更メーカーさん、家庭紙メーカーさんの7社を訪問し、決済条件に関する改善のお願いをして回った。 我々個々の会社としてはまともにお願いし難い事である。 メーカーさんも現在の特更市況、家庭紙市況からいってそれどころではないと思っている事が伺えたが、そのような状況下に訪問した事に意義があると思っている。

〔各支部報告〕 近藤千代田支部長、新井足立支部長、坂田智城南支部長、松井江墨支部長、黒田城北支部長は欠席。
 各支部より支部の役員改選動向と新年会出席状況について報告をいただいた。〔詳細は省略します〕

支部会費、本部賦課金の徴収方法について
 いくつかの支部から支部費等の徴収を口座から自動振り替えについて話があった。
振替手数料の料金や支部のコミュニケーション、本部賦課金と支部会費の振り分けなど課題はあるが、現在の支部で集めていただいている徴収方法を本部でまとめて口座引き落としをする方法が取れないものか検討して欲しい、との意見であったが、支部運営の独自性の問題もあるので、今後時間をかけて検討していくこととなった。
●古紙センター業務委員会

 平成17年3月16日(水) pm2時〜 於)古紙センター会議室

1.評議員の変更
刀根興一 住商紙パルプ株式会社取締役製紙原料 本部長
辞任評議員 服部達夫 住商紙パルプ株式会社

2.平成17年度事業計画、収支予算計画について
 詳細につきましては省略いたします。

3.平成17年4〜9月
 段ボール、新聞、雑誌の消費計画について

4.古紙品質仕様確認調査結果について
 古紙センターでは全国の統計協力メーカーを対象に、平成16年10月から12月の3カ月間、段ボール、新聞、雑誌の古紙3品種の品質仕様確認調査を実施した。調査内容は工場の許容水分率、車両ごとの水分率、車両ごとの禁忌品A類の混入と内容、禁忌品B類の混入と内容、車両ごとの他銘柄品の混入についてですが詳細は省略させていただきます。
●全原連役員会

 平成17年3月16日(水)pm3時30分〜 於)古紙センター会議室

畑理事長挨拶(要旨)
 この冬は暖冬と思われたが、2月に入り東北、北海道を中心に大雪に見舞われ、集荷に苦慮された地区があったようだ。日本経済は踊り場を脱出したと新聞等で報道されているが、我々にはまだ実感が伝わってこない。
 一方、古紙の需給については輸出が活発となってきたように見受けられるし、また、古紙の発生期を向かえているので、適正な輸出で需給調整を図りながら懸案の車間距離の確保に努めていただきたい。 尚、4月は春の作業安全月間となっているので、安全確保に努めるようポスター等をお配りするので各地区ともご協力をお願いしたい

議題
1.総務、財務委員会報告、 1月までの運営は順調に推移している。
2.正副理事長会(12月8日、2月22日開催)
定款の一部変更、任期満了に伴う役員改選及び非改選期の内規(案)審議・役員会上程について、平成17年度行事予定、理事退任願い〔M斉藤英次商店・斉藤浩二〕、新年会開催報告の説明がなされた。 詳細は省略。
3.古紙再生促進センター関係報告
新年会互礼会(1月7日)、業務委員会(1月27日、3月16日)に関する報告。 詳細は省略。
4.近代化推進事業関係報告
詳細は省略させていただきます。

【各地区報告】
〔北海道〕 21年ぶりの大雪で、引き取りに苦慮。
〔東北〕 低気温と大雪で2、3月の回収が悪い。仕入れ価格の調整出来ていないが、一部地域で需給のゆるい中で坪先の引っ張り合いがあり、難しい状況となっている。
〔関東〕 2月の関東32社の仕入れ状況を見ると、昨年は全体で5%増の106万トンであったが、新聞等は集荷が頭打ちの傾向がみられる。2月からの仕入れ価格正常化の動きは、順調なところとそうでない地域があり、まだら現象がみられる。 正常化に向けて危機感というか、もっと真剣に取り組まねばならない。
〔東京協組〕 産業古紙の発生少ないが、3月中旬以降になれば多少は増えると思われる。その割りに販売について需給が多少ゆるい。発生元が減っているので、販売のゆるい中でも坪先の引っ張り合いなど仕入れ競争が起きている。 過日、静岡の一部メーカーさんを訪問して取引条件の改善をお願いしたが、一部の会社から良い返事をいただいた。西の方から家庭紙原料価格値下げの話が聞こえるが、東は変化なし。
〔静岡〕 静岡県家庭紙工業組合が昨年12月解散したが、紙業協会の中の静岡県家庭紙部会(35社)と3月25日東京協組と一緒に会合を持つ事になった。 静岡の中小家庭紙メーカーが製品価格値上げを検討していたが、時期が4月にずれ込む模様。
〔中部〕 発生状況は昨年並みで、流れがよく問屋在庫は少なくバランスしている。仕入れ価格は高めの状況。
〔北陸〕 12月から2月は雪のため集荷ができないが、メーカーさんはある程度の在庫を確保している模様。富山で新聞、雑誌の高値仕入れのチラシがまかれ、大騒ぎになった。 北陸でも輸出に関する打診あり。
〔近畿〕 裾物は在庫があるのでメーカーは心配していない。家庭紙は発生、消費ともも少ない。
〔中四国〕 広島では異業種からの進出で新聞、雑誌に高値がでている。地区によってはメーカーさんから運賃の補助が出ていると聞き、一部メーカーさんに関与しないよう注意した。四国=最近、産廃業者が200〜300トン処理できる小型のベーラーを設置し、コンビニなどから集めている。
〔九州〕 発生が低調で業者在庫はランニングストックの状態。 国内との価格差から輸出が増え、仕入価格の下値が上がってきている。
●古紙センター関東地区委員会

 平成17年3月17日(木)pm2時〜 於)古紙センター会議室

平成16年度集団回収実施団体への感謝状交付〔推薦業者名〕
※台東区立平成小学校PTA
 東京都台東区〔(株)近藤商店〕
※弘道(こうどう)二丁目町つくも会
 東京都足立区〔(株)新井商店〕
※富士見丘町会事業部
 東京都杉並区〔(株)梶谷商事〕

【需給動向】
〔関東商組32社実績〕 05/2月 単位トン
( )は対前年同月比、 在庫の( )は在庫率
〔新 聞〕
仕入  74,425(101.1%)
出荷  75,007(101.8%)
在庫   9,063( 12.1%)
〔雑 誌〕
仕入  46,536(102.8%)
出荷  48,449(101.4%)
在庫   6,986( 14.4%)
〔段ボール〕
仕入 115,312(101.2%)
出荷 118,063(103.2%)
在庫  13,675( 11.6%)

〔関東・静岡実績〕 05/2月 単位トン
( )は対前年同月比、 在庫の( )は在庫率
〔新 聞〕
入荷 198,719(100.6%)
消費 207,377(94.3%)
在庫 141,421(68.2%)
〔雑 誌〕
入荷 112,581(108.5%)
消費 119,519(103.6%)
在庫  63,594(53.2%)
〔段ボール〕
入荷  256,263(97.5%)
消費  264,228(97.9%))
在庫  126,054(47.7%)

〔業者側コメント〕
〔新聞〕
 2月在庫が9063トンと昨年より3000トン弱少なく、厳しい在庫率となっている。集荷の方は若干回復してきているが、昨年と比較して少なくなっている。 また、輸出価格との価格差は2割以上となり、仕入価格に影響している。
〔雑誌〕 在庫は6986トン(在庫率14.4%)で昨年より1300トン少ない。輸出価格との価格差は2割弱となっている。メーカーさんの在庫はあり問題ないと思うが、3月から発生月となるので輸出が増えると思われる。
〔段ボール〕 需給については安定していると思われる。3月の輸出価格が10円70銭となり、国内との価格差がでてきているところから行き過ぎたものに対し価格是正に努めているが、南にいくほど是正ができていない状況にある。

〔メーカー側コメント〕
〔新聞〕
 2月の入荷は非発生期を織り込んだ計画の中で計画通りのところや、多少落ち込んだところに分かれたようである。また、3月もほぼ順調なところと多少心配なところがあり、メーカー間で意見が分かれている。新年度の計画に合わせた在庫のところや統計数字に含まれないものもあり、一概には判断できない。

〔段ボール〕 2月の入荷は非発生期を織り込んだ計画の中で、生産もさほど多くない事もあり、計画通りであった。段ボールの1月生産は当初の速報では100.3%であったが99.4%と確定が下方修正された。2月の統計はまだ出ていないが、予想では100%を割った数字となる模様。 原紙の方は1・2月とも前年を多少割った数字である。お蔭様で順調に推移しているといえる。
●古紙センター静岡地区委員会

 平成17年3月25日(金)pm12時30分〜 於)フジロイヤルプラザホテル会議室
 メーカー 5名、業者 19名、事務局 2名

高橋委員長代行の挨拶から
 各社平成17年度の予算編成作業の最中であるが、引続き厳しい予算編成をせざるを得ない状況である。 輸入パルプは引き締まっていてLBKPGの3月積みは30ドルから40ドル〜40ドルアップ。NBKPについてはそれ程ではないがやはり値上げがアナウンスされている。輸入チップは昨年少し騰がったが、17年度も産地により差があるが大幅な値上げということで、各メーカーはチップサプライヤーとハードな交渉を展開中であると思われる。 更に大きいのは原油価格であるが、過日オペックが増産を発表したので、多少緩むと見込んでいたが、その後も連日高値で推移している。中東ドバイ産が47ドル前後だが、各社予算は40ドルを切るような価格で予算を組んでいると思う。この原油が騰がると、付随して薬品、石油化学製品の値上げも見込まれ、今後とも非常に厳しい値上げがあるのかと恐れている。

【市況動向】
第一部会〔上物古紙〕

 1、2月は非発生期ということもあって非常にタイトな状況が続いていたが、3月中旬以降発生期に入り在庫が積みあがったような状況で、丁度バランスが取れている。
「上白」 タイプ摸造関係の減少からその代替として関東地区のメーカーが手当をしており、関東地区は非常にタイトな状況となっている。

「特白・中白」 特中白関係はここにきて中白を使うメーカーが減り、若干余剰気味。

「ケント関係」 3月中旬以降発生が増え、落ち着いてきている。ただ、色上も含め、最近DIPがフル生産ということもあり、段々古紙入り中質、模造関係が増えて紙の品質が相当低下してきている。模造によるトラブルがチリという形で現れ、損紙が増えている。

「家庭紙関係」 1、2月は発生期でなかったので、一部を除き減産しており、バランスは取れていた。3月に入りメーカーは減産(一部大手はフル生産だが)している。これは値上げを見込んでやっていると思うが、値上げが通るかどうかは不透明。

業者側から
「上白」 発生少なく不足気味。
「中白・切付」 バランスしている。
「上ケント」 「家庭紙」 メーカーさんの操短もあり、3月に入りやや多め。

第二部会(新聞・雑誌)
「新聞」 1、2月は非発生期でタイト感のある中で動いていたが、3月に入り入荷も順調で、各社とも在庫は予算通りになってきている。
「雑誌」 新聞同様順調。 返本関係は出版不況で出が悪い。ただ、もともと総量が大きくないので、特に影響はない状況にある。

業者側から
※関東商組の需給委員会で新聞、雑誌の年鑑実績が出た時点で17年度の予測をしてみた。それによると
〔2004年実績〕   〔単位万トン〕
     回収量   国内使用量  ギャップ  輸出量
新聞  527.5  468.1  59.4  62
雑誌  334.0  270.7  63.3  65.3
〔2005年予測〕
新聞  524.9  470.9  54.0
雑誌  334.0  270.7  63.3
(回収も使用も昨年と同じと予測)

※輸出と国内との価格差が新聞で2.80円、雑誌で1.70円とでているので、輸出が昨年より減るということは考えにくい。 ということで、これから先特に新聞を中心に需給面では不安が残る。

第三部会(段ボール)
2月度の段ボール原紙生産は、前年比97.4%であった。操短等も見受けられる中、入荷は順調だったと思われる。メーカー間で凸凹はあるものの在庫は横這いで推移。3月に入っても計画に沿った入荷状況と思われる。

業者側から
 段ボールについては、昨年に比べ今年の発生量がどうなるかが一番大きなポイントであるが、1%位の伸びと見ている。現在、段ボール箱が日本でどれくらい使われているかは、原紙の生産量プラス115〜130万トンと言われており、1,030〜1,050万トン位国内で段ボールが消費されている。これを分母にとって、昨年の回収量で見ると1%騰がると10万トンになり、大きな需給の変化はないであろう。 国内の消費もメーカーが言っているのは、101%前後であるから920万トン位の生産量からすると、10万トン足らずということでほぼバランスがとれるのではないか。
 問題は、中国がどのくらい買えるかということであるが、この2年間120〜130万トンOCCの輸入量を毎年積み上げてきている。昨年は577万トンであり、それからみると今年は700万トンくらい買うのではないか。
 日本でも、昨年の発生と国内消費と輸出を足すと、年末には10万トン程度在庫が増した。これが逆に1月に輸出で出されてしまった。このまま行くと120万トン位の輸出がされるのではないかと思うが、全体的にはバランスするものと思われる。
●静岡県紙業協会家庭紙部会との懇談会

 平成17年3月25日(金)pm2時30分〜 於)富士工業技術センター会議室

出席者  家庭紙部会メーカー22名
     東京製紙原料協同組合7名
     静岡県製紙原料商業組合6名
     計35名(事務局3名含む)
司会進行 東海製紙工業M代表取締役 村中正明様

(司会) 今回は始めての会合なので私が司会ということで進めさせていただきたい。
本日は出席者が多く時間的な事情もあるのでお配りした名簿と席順を見ていただき、自己紹介は省かせていただく。 面識のない方も多いと思うがそのような事なので宜しくお願いしたい。
それでは静岡県紙業協会家庭紙部会と原料商二団体との懇談会を始めさせていただく。

三団体代表挨拶
井出純一部会長
(静岡県紙業協会家庭紙部会長、イデシギョーM 代表取締役)
 私は今まで皆様にお会いする機会が無かったが、皆さんとの懇談会は静家工組が解散となったため今後は静岡県紙業協会の家庭紙部会で行ってはどうか、という事で集まっていただいた訳である。 我々としては、年3回ほど集まっていただいて情報交換を行ってはどうかと思っているので、ご検討をお願いしたい。 また、家庭紙原料に限らず静岡県紙業協会との会合にするかどうかは今後検討していくが、とりあえず今回は静岡県紙業協会家庭紙部会との懇談会として開催した。
 静岡県紙業協会家庭紙部会は今後活性化を図るために各種の勉強会を開いて、新商品の開発等に繋げていきたいと考えているが、原料と製品は密接な関係にあり、原料によっては違った製品となってしまう。 そのような事から今後も皆さんと一緒に勉強していきたいと考えているので、ご協力くださるよう宜しくお願いしたい。

皆川 昇理事長〔東京製紙原料協同組合理事長、皆川商事M代表取締役〕
 本日初めてお会いする方も多いが、今後とも宜しくお願いしたい。先ほど井出社長からお話があったが、静家工組が解散となり家庭紙メーカーさんとの懇談会がなくなった時から、静岡商組鈴木理事長を通して再開をお願いしていたが、本日このような懇談会の場を持っていただき御礼申し上げる。 我々としてはこのような懇談会が皆さんにどの程度お役に立っているのか良く判らない部分もあるが、古紙業者にとっては、メーカーさんがあって原料を使っていただいて我々の商売が成り立っている。 この辺のことをご理解いただき、今後とも引き続き宜しくお願いすると共に、改めてこのような場を持っていただいた事にお礼を申し上げたい。

鈴木清久理事長〔静岡県製紙原料商業組合理事長、旭商事M代表取締役〕
 静岡県家庭紙工業組合の解散に伴い、静岡県紙業協会家庭紙部会の皆さんとの懇談会の場を設けていただき御礼申し上げる。 また、メーカーさんには紙の町富士市の宣伝のために特別な物を製作したと聞いており、このような経済状況のもとで皆さんが努力されている事に有り難いと感謝申し上げる。今までは情報交換ということで独禁法に触れない内容で長い期間にわたって開催してきたが、今後もそのような事でお願いできれば有り難いと思っているので宜しくお願いしたい。

【市況報告】
古紙の需給・市況について
(近藤直納部長欠席のため宍戸隆直納部副部長より説明)
 家庭紙原料には余り関係の無い裾物三品全般についてだが、国内メーカーさんの消費はさほど大きな変化は無い。しかし、古紙の回収量が増えているので、余った物は中国、東南アジア地区などに輸出をしている。 この輸出価格だが、国内価格より1円から2円以上高いため集荷の段階で過当競争が起こっているが、過当競争は以前から行われていることで学習効果が無いと言える。
 古紙の流れだが、我々問屋には在庫が殆ど無く、入ってくる古紙は国内及び海外に全部捌けている状況である。 家庭紙原料の産業古紙は例年の事だが1、2月は発生が少なかったが、3月中旬以降から発生も増えてきたのでメーカーさんへの納入量も増えていると思う。産業古紙発生のピークは3月〜4月で、5月連休の頃には極端に減少する傾向にある。我々の組合で在庫状況の統計をとっているが、2月の在庫は極端に減少している。 3月在庫はこれからだが、各ヤードを見るとさほど多く無いが1〜2月よりは増えている。 産業古紙はこのような状況で4月に向かうと思われる。

オフイス古紙について(宮原寛夫委員)
オフイスミックスについて説明させていただく。例年3月は年度末でもありオフイス古紙の発生が良くなる。 回収物の殆どは輸出に向けられており、主力は中国であるがベトナム、フィリピンなどにも輸出されている。 品質だが、産廃業者がオフイスから集めた物も輸出されており、家庭紙ではあまり使われないミリカッターなども含まれている。 3月までは順調に輸出されるが、4月は在庫の関係で多少減り、夏場にはまた戻ると思われる。 という事で発生は今のところ順調である。

家庭紙製品市況〔井出清章丸井製紙M代表取締役〕
 皆様に大変お世話になった静岡県家庭紙工業組合が昨日をもって解散した。丸富製紙M佐野会長が体調を崩され、本日欠席されているので、佐野理事長になり代わり御礼申し上げる。
 先ほど原料商の皆さんからの説明では、回収は良くなったが輸出で解決しているので在庫は殆ど無い、という非常に良いお話があった。私ども家庭紙製品業界は皆様ご存知のように、過剰設備、過剰生産、過剰在庫、そして乱売というパターンの中にあり、昨年暮れから惨めな状況にある。
 このままでは大変な事になるので、何とか打破する努力が行なわれてきたが、4月21日を期して約15%の製品値上げをすることが決まった。4月21日という日は話し合いで決めたのではなく、たまたま各社の日が重なったという事である。 代理店も価格の下落により困っており、メーカーと立場は同じであるので、両者が結束して行うことになっている。 皆さんも我々と安心して取引ができるよう期待されていると思うので、期待に答えるべく覚悟を持って対処している。単に採算が合わないから値上げをして欲しいという事ではなく、生産調整、自主減産を行っている。
我々だけでなく段ボール業界、段原紙業界、白板紙業界、仙貨紙業界など、どの業界でもそうであるが過剰設備である。しかし、8割操業でもペイできる業界になっているので我々家庭紙業界も絶対できるという覚悟を持っている。 各社とも何日操業すればどうなるという採算ラインは知っており、各社に多少の差はあるが自主減産を徹底し、4月は6日以上、5月は連休を極力休む予定でいる。 一方、大手のメーカーはクレシアが4月1日よりテッシュ、ロールとも15%の値上げを発表したが、大王、ネピアも追っかけ値上げを追随すると思われる。このように中小と大手とが一緒になって取り組み、皆さんが一日も早く安心して取引できるよう努力しているので、原料商の皆さんからもご理解とご支援をお願いしたい。

意見交換 M=メーカー側 G=業者側

(M質問) 従来の原料は産業古紙が主体であったが、だんだんオフイス古紙が増えてきている。
しかし、オフイス古紙の品質と価格についてもうひとつ良く判らないので説明して欲しい。
(G) 輸出向けオフイスミックスは新聞、雑誌、段ボールを抜く事になっているが紙コップ類は構わない。 ミリカッターも入っており、梱包はビニール袋となっている。
(G) 古紙センターの中に品質委員会があり、昨年にオフイスペーパー(今、オフイスパックとか込頁といわれているもの)と雑がみの2品種が追加され、この3月にそのスペックが決められた。
国内向けオフイスペーパーについてはスペックの幅が広い事から中に入ってはいけないものが決められた。まず、禁忌品A類は絶対入ってはいけないもので、禁忌品B類はラミネートや複合紙などで0.5%以内とし、紙コップ、飲料用コップ及びパック(牛乳パック)を除くとなっている。 シュレッダーダストは特に決めはない。
(M質問) オフイスペーパーの価格についてはどうなのか。
(G) オフイスペーパーの価格は決まっていないが込頁としてはある程度きまっている。縦線である程度の違いはあると思うが、富士着上ケント価格のマイナス1、2円の価格となっている。
(M質問) 込頁とオフイスペーパーとの違いは何か。
(G) 回収の方法により分かれている。従来、込頁は集荷業者が選別した物であり、ビルの紙ごみの中から上質紙を選別しているので安定した品質といえる。 オフイスペーパーはオフイスから回収する際に新聞、雑誌、段ボールやOA用紙などをシステム的に分類して回収したものである。
(M質問) オフイスペーパーは品質にバラツキがあるので、価格が決められないということなのか。
(G) オフイスペーパーの中に込頁(輸出向けはオフイスパック)とオフイスミックスのAとBがあり、縦のラインである程度の品質の枠組みができている。
(M、Q) 上ケントの中に製本する際の背ノリの塊が大量に入っていて困った。背ノリが大量に入る原因は何なのか。防ぐ方法はないのか。
(G) 製本工場にはくどいほどお願いしているが、アルバイト従業員も多ので取り除かないこともある。また、業者が回収した際に発見できる場合と、コンベアーに流した際に発見出来ない場合が間々ある。意識的に入れる事はないが、間違いで入る場合があり100%の除去は難しい。
(G質問) ホットメルトの許容量だが、皆さんはどの程度の範囲なら許容できるのかお聞きしたい。
今は製本の殆どがホットメルトだが、裁断した際にどうしても多少は混入してしまう。その程度でもだめなのかどうかお聞きしたい。また、製本したものでも再度背ノリを除去して補強する事があり、その際に大量の背ノリが混入する場合がある。製本屋さんには混入させないようにお願いしているが、アルバイトなども多いので混入する事もある。
(M) 多少なら大きな問題とはならない。
(M質問) 新聞、雑誌、家庭紙原料など、今後の中国向け輸出の動向についてお聞きしたい。
(G) 昨年の中国向け輸出量は11250万トンで、その半分は段ボールであった。新聞、雑誌の輸出量は今後も増えていくと思われ、主に白板の原料として輸入している。しかし、DIP設備での使用にはまだ時間がかかると思われる。また、家庭紙の原料は上物古紙は少なく、どちらかというとオフイスミックス類など品質レベルの低いものを輸入し、低コスト(1円未満)で選別して使用している。家庭紙原料についてはもう少し時間がかかると思っている。
(M質問) 日本の家庭紙原料として使用されている上物古紙の輸出はどのくらいの量なのか。
(G) 現在は年間7〜8千トン程度の量であるが、今後は増えていくと思っている。
(M質問) 家庭紙原料の製品市況への影響が大きいので、今後の原料価格動向が気になる。
原料を少しでも安く手に入れたいが、製品が値下がりして市況に大きく影響するので、私個人としては値下げして欲しくないと思っている。しかし、ダブつき気味というか、順調に入ってくるので、先行き値下げに繋がるのではないかと心配している。 今後の動向について原料商の方はどう思っているのか。
(G) 我々としてはコストがかかるので少しでも高く買っていただきたいが、製品コストに影響を与えるので今は許されない情況と思い我慢している。また、輸出で需給の安定をはかっているが、中国ではコート類を排水の関係でまだ使わない。主にミックス類を輸出して需給の安定を図っている。
(G) 今の古紙市況は国内だけでは判断できない。今はオフイス系古紙が国内に戻っているのでダブつき気味にみえるが、今後の国内発生はオフイス系古紙は増えるが、産業古紙は減少していくと見ている。 また、古紙価格の中期的な見通しだが、チップや古紙パルプを含めて使用量は増えていくので、古紙も強含みで推移していくと思っている。
(M) 日本のパルプ輸入は500万トンであったが、今は300万トン程度に減っていて、その分古紙が相当量使用されている。 中国のパルプ輸入は1000万トンと多く、今後も増えるので影響力は大きい。 価格も昨年11月が480ドル、この4月は560ドルで80ドル高くなっている。中国の動向で毎月20ドルほど値上がりしていることになる。
(M質問) 国内洋紙メーカーの使用によりその影響が大きかったが、今の使用状況はどうなのか。
(G) 横ばいで推移している。 物によっては品質的な問題など色々な原因から使用したいが使用できないでいる。 基本的には今後増えていくと思われる。
(M質問) I社が原料価格を下げたが、下げた理由と、今後も継続できるのかどうかをお聞きしたい。同じ業界でI社の原料だけが安く、他の地域が高いので我々としては腑に落ちない。
(G) I社の原料はカッター物を袋に入れただけなので安い。産廃業者から調達しており、紙なら良いという事なので品質は悪く、愛パでは価格をもっと下げたいようである。
(G) メーカーさんにお聞きしたい。 最近はメーカーさんが安い原料を買っているという話を良く聞くが、パルプ化するためのトータルコストはどうなっているのか、それほど差があるのかどうか判らないのでお聞きしたい。I社については悪い原料なので、我々としてはさほど気にしていない。
(G) 古紙パルプ化する条件が違うと解釈したほうが良いと思う。千葉県にある製鉄会社の廃水処理の問題が報道されているが、基準をクリアーするには相当のコストをかけている。従来の古紙を使用するコストとは雲泥の差があると聞いている。
(G) I社の原料だが、皆さんには安い原料だけが目に付くと思う。しかし、これだけでは出来ないので牛乳パックなど他の原料を高値で購入して混ぜているので、トータルコストはどうなっているのか考えてみて欲しい。
(M質問) 従来行われていた家庭紙三団体懇談会はいつ頃から行われてきたのか。
(G) 第一次オイルショック以前からなので、昭和40年代初頭からと思う。
(M質問) UVインキが脱墨できず製品に残る。何か解決する方法はないのか。
(G) 製紙業界から印刷業界に改善をお願いしており、じきに解決すると思っている。

次回開催は平成17年6月24日(金)午後2時30分〜 於)富士工業技術センター会議室
●4月定例理事会

 平成17年4月4日(月)pm4時〜 於)組合会議室 出席理事20名

皆川理事長挨拶 組合活性化委員会で昨年から検討されていた案件の内、「事業部制を見直し、11部制から6部制への移行」について、先日その見直し案がまとまったので、本日の理事会でご承認をお願いしたい。ご承認を頂いたうえで、5月の総会の議案とする予定でいる。

総務部 4月会議確認、5月会議・催事予定、(省略)
渉外部  会館の配電盤が老朽化し、最近ブレーカーが頻繁に落ちるようになった。点検したところ、旧式の部品が使われているのが分かり、トラブルが起きる前に各部屋の配電盤を交換することになった。
直納部  今年度4月以降の見通しは、洋紙は好調、板紙とダンボールは横這いで推移すると思われる。 新聞・雑誌の輸出は好調だが、中国の動向如何によっては予断を許さないだろう。 現在のところは順調に推移している。
昨年の古紙輸出量は280万トンを記録したが、今年は更に80万トン程度増えるのではと推測される。

【市況報告】
[上白・特中白]
 発生は少ない。 パルプが値上がり傾向にあるため、各メーカーでは上白の使用を増やしてきている。 需給的にはかなり少ない状態。 価格は若干強含みで推移している。
[家庭紙原料] 従来より交流のあった静岡県家庭紙工業組合が解散してしまったため、定期的な会合が途切れていたが、3月25日に静岡県紙業協会の家庭紙部会と初会合が行われた。 メーカー側からはオフィスペーパーの質問が多く、関心の高さを物語っていた。家庭紙の需給について、産業古紙の発生は3月後半から若干良くなり、オフィスペーパー類も3月の決算期を迎えて発生が良かった。中国向け輸出が滞った影響で、国内向けに回されたものが増えた。 以上の理由により、家庭紙はやや余剰気味で推移している。 ただし、余剰気味とは言っても、古紙価格に影響することはないだろう。現在家庭紙メーカーは製品値上げを打ち出している(静岡地区では4月21日より15%の値上げ)。
[切付] 産業古紙の発生は相変わらず少ない。 3月は発生期であるため発生増が見込める時期だが、今年は他の時期と比較して目立って増えたということはなく、平年並みといったところだろうか。4月以降の発生量は先行き不透明なところがあるが、一部の特更メーカーでは荷止めを行ったところもある。 これは一時的なものか、あるいは継続的なものか、現状では判断しかねるので、もう暫く様子を見てみたい。 全般的には大きな動きはない。
[新聞・雑誌] 4月〜6月のメーカーの消費計画は、対前年比で若干減少という状況。 メーカー在庫は十分にあり、市況が動くような変化は当分起こらないと思われる。
[ダンボール] 国内価格は変化なし。 4月〜6月の消費計画は静岡地区で対前年比1%増で、ほとんど動きなし。現状の中国向け輸出価格は130〜132ドルで2月の時点とほぼ同じだが、原油価格の高騰による海上運賃の値上がりが輸出価格にも影響してきている。 更に、5月のメーデーを控えて現地での滞留が懸念されるため、価格が弱含みになる要因となっている。
中国以外では、タイ国内で70%のシェアを誇るタイクラフト社の動向が注目される。 同社は現在ピッチトラブルの問題に苦慮しているが、日本製の段古紙の輸入には意欲的なので、この問題が解決すれば、タイ向けの輸出増が期待できるだろう。 タイ国内の景気が上昇基調にあることも好要因だ。 ベトナムは小さなマーケットだが、華僑資本が入ってきているので、今後の動向が注目される。 東南アジア諸国では、日本製の段古紙の品質の良さが認知されつつあるようだ。
[上台紙] 多少荷動きが良くなったようだが、価格は変化なし。
[オフィス古紙] 発生期を迎えてかなりの数量が回収されている。 中国向け輸出が滞り、家庭紙メーカーでも余剰気味であるため、オフィス古紙は余剰感が出てきて在庫となっていると思われる。
[返本雑誌] 返本業界では、UVインクによる影響を懸念してUVインクを使用したサンプルを集めて研究する意向でいる。 価格等は変化なし。

集荷部 組合員の脱退が目立ってきた。 集荷の現場の厳しさを物語っているのだろう。 3月後半から発生元からの集荷依頼が増えてきているので、発生が若干増えていると思われる。 ただし、4月以降にその反動が来るのではと懸念される。中国向けの印刷物・出版物に関して、従来は日本国内で印刷製本していたものが、最近では現地の印刷製本工場で生産することが増えてきたようだ。このことは、国内の印刷製本業者の仕事が減り、集荷業者の仕事も減るという連鎖反応がますます増えてくるのではと懸念される。
広報部 5月16日の総会に向けて、事業報告書と事業計画案を作成した。活性化委員会の提言や組合執行部の方針を盛り込んで作成した。
運輸部 4月1日からガソリン価格が値上がりした。 資料を配布するのでご覧頂きたい。
事業部 5月16日の総会では、例年通り理事の皆様のご協力をお願いしたい。 大同生命の稲村さんが今年の7月で定年を迎えられる。組合に対するこれまでの貢献に報いるため、感謝状と記念品を差し上げたいと思うのでご承認願いたい。(承認される)
リサイクル部 リ団連の社団法人化について、現在のところ法人化のための一定の条件をクリアできるか、さまざまな案件について検討・研究している状況。
●業務部長・副部長会議

 平成17年4月15日(金)pm4時〜 於)組合会議室 出席理事12名

皆川理事長挨拶 活性化委員会で検討してきた議題の中に業務部の中にある11部会の統合がある。休会となっている衛生部と現在活動している10の部会で構成されているが、この11の部会を6部会に統合する予定である。
また、総会議案の中の事業方針を今までは広報部で作成していたが、各部長が事業計画を決めて事業方針を作成するのが本来の姿ではないかと広報部長からも言われている。 各部には部長、副部長(2人)が就任していただき、多忙な中をお互いカバーしながら、実質的な組合活動をしていただきたい。 また、常任理事は部長をお願いしていたが、6部制となった時は部長以外の方も引続き就任していただきたいので宜しくお願いしたい。

【各部報告】
〔総務部〕
 リ団連の法人化について
 理事長クラスで構成する発起人会が開催されたが、法人化するメリットについて議論された。当組合の加入メリットが問われているが、リ団連も同様である。
〔直納部〕 私の個人的な事情で、4月理事会、静岡県紙業協会との懇談会を欠席し、誠に申し訳なく思っている。このところやっと落ち着いてきたので、組合活動もできる状況になってきた。
先日、富士の(株)井出製紙が倒産し、また与信問題が出てきている。また、共販委員会でオフイス古紙輸出のアンケート調査を行ったが、100トンほどの量が報告されている。 私も先日関東商組の視察でベトナムに行き、ニュー東洋という家庭紙メーカーを訪問したが、ここでは殆ど日本のオフイス古紙を使用していた。
品質等も見てきたので、今後は中国ばかりでなく、出来ればこちらにも輸出したいと考えている。このニュー東洋が10月から増産するそうで、8月頃から手当をすると言っていたので共販委員会で検討したいと思っている。
※井出製紙の倒産で切付の動向に変化があるのではないか、推測だが月300トン程度の使用量と思われる。
※都銀の不良債権処理が一段落して地銀に移ってきた、井出製紙も静銀が資金繰りに応じなかったと聞いている。
〔集荷部〕 また大型倒産の暗いニュースがあり、他人事には思えない。この組合の組合員252人のうち80%は集荷の方なので、総会後に集まって今後について話し合いたいと考えている。今は非常に難しい時代なので、両副部長とも相談しながら対応していきたい。
※個人的な事情だが、組合活動に身を入れられない状態で申し訳なく思っている。中途半端に参加するのは気が引けるし、出来るだけ若い人に出てもらい活動してもらいたいと思っている。
※4時頃というのは集荷の人は一生懸命働いている時間なので組合に出るのは中々厳しい。これからは土曜に行ってお互い悩みを聞く事も必要ではないかと思っている。
〔厚生部〕 坂田智部長欠席のため事務局より報告
第43回永年勤続従業員表彰申込みは11社から40人の申込みがあった。皆様のご協力に対し御礼申し上げる。
〔広報部〕 4月20日に編集会議を行い、次回総会号の内容を検討する。発送は5月末日頃を予定。
〔渉外部〕 屋上キュービクル修理の件(事務局より)
老朽化したキュービクルを新しくするか、修理するか検討していたが、雷電工業から修理で対応できるとの回答があり、見積りを出してもらった。高圧から低圧に変更する工事と積算メーターの取り替え、1階のアンペア増量とで130万円程(消費税別)の金額となっている。新たに作れば400万円以上かかるが修理して対応したいと思うので、ご承認願いたい。(承認される)
〔リサイクル部〕 大井ストックヤードだが、今まではリ団連の一員である東資協が運営していたが、本年度から入札という事になり、地元の品川区リサイクル事業協同組合が落札した。ヤードの名称も品川区資源化センターとなり、品川区が東京都から18年度に移管される。 そういう訳でリ団連としての大井ストックヤードは3月末日で終了した。
 品川区リサイクル事業協同組合は東資協やリ団連には加入していないので、リ団連の法人化に向けて加入を勧めて行かねばならないが、品川区に限らず他の区も加入していないところが多く取り込むことは難しいと思われる。
●古紙センター業務委員会

 平成17年4月21日(木)pm1時30分〜 於)古紙センター会議室

全国古紙の需給・市況動向について〔H17年3月〕
紙面の都合により詳細は割愛させていただきます。
●全原連役員会

 平成17年4月21日(木)pm2時30分〜 於)古紙センター会議室

畑理事長挨拶(要旨)
 3月20日の福岡県西方沖地震に対し心よりお見舞いを申し上げる。 本日は新年度の第一回役員会だが、発生期を迎え、また、近代化推進事業の「春の安全月間」である。古紙の発生期でもあり連休を控えて時期的に在庫増となるが、冷静な対応をお願いしたい。
 中国では反日デモが行われその影響が懸念されるが、一日も早い終息が望まれる。また、来月には札幌で総会が開催されるが、北海道商組や参加される各地区の皆様にも宜しくご協力をお願いしたい。

議題
1.総務財務委員会(4月18日開催)報告
2.正副理事長会(4月18日開催)報告
3.古紙センター業務委員会(4月21日開催)報告
〔詳細については紙面の都合で割愛〕

審議事項
1.第28回通常総会議案について
2.平成16年度決算案及び17年度事業計画案・予算案について
3.平成17年度役員補欠選挙案承認について
4.平成18年度役員改選に伴う選挙方法について
5.第28回通常総会議案役割分担について
 〔詳細については紙面の都合で割愛〕

近代化推進委員会報告
1.経営革新委員会

(1)決済条件の改善については丸住製紙、北越製紙が4月1日より1ヶ月短縮実施を決定。
(2)春の安全月間(4月1日〜4月30日)ポスター、チラシを配布
(3)ヤードマップ作成:修理能力調査中、公表については検討
2.需給委員会
(1)関東商組需給委員会(需給小委員会)において2005年の需給予測を作成した。今後3カ月毎に実績を参入し資料として継続する
(2)古紙資源化証明書をナンバーリング管理方式とする事を決定、今後使用マニュアルを作成し自主管理する。
現在使用中のものは手持ち各社にて管理番号を付けて使用のこと(自主管理)
3.IT推進委員会
(1)各委員会のメールアドレスを作成して配布する。
(2)全組合員のメールアドレス作成管理方法、使用方法について継続検討
(3)関東商組HPを開設準備中、各傘下組合のHPを調査
4.渉外委員会
日印産連の古紙センター国庫補助事業検討会に上田委員長が参画し、「古紙のリサイクル適正ランクリスト」を規格作成中

【各地区報告】
〔北海道〕 市況の変化は特になし。
〔東北〕 欠席
〔関東〕 3、4月と古紙集荷は順調に拡大、出荷は季節的な要因から若干手控えもあり、在庫が多少増加して新聞の3月末は14%台となり、4月も更に増えると思われる。特に家庭紙原料と発生期にある雑誌古紙が緩くなっている。
〔東京協組〕 当組合の在庫統計でも3月の在庫が増えており、需給が緩んでいることが判る。静岡の井出製紙が倒産したが、産業古紙の流れに一時的に乱れが出ると思われる。しかし、そのような中で産業古紙の発生は3月に一時増えたが、4月に入り減っているのが実情で、もう少し様子を見なければ先行きが掴めない状況にある。
〔静岡〕 中堅白板メーカーさんが倒産したが、家庭紙メーカーさんも操短中である。更に5月の連休、6〜7月の岳廃もあり、その影響が徐々に出てくると思われる。特に中堅白板メーカーさんの倒産で、使用していた雑誌類2000トンの影響と、家庭紙の他地区での値下げ予測も有り、製品価格改定ができない最悪の時は原料値下げもあると思われる。
〔中部〕 アウトサイダーのヤード新設が散見され、仕入価格がジリ高となっている。集荷は名古屋地区を中心に愛知博の影響もあり動きが順調で恵まれていると思う。取引条件改善お願いはまだ成果はないが今後に期待している。
〔近畿〕 裾物は輸出もそこそこ出ているのでバランスしていると云える。段ボールのメーカー在庫は1月以降毎月減少しているし、新聞は一番不足感が見られる。雑誌は3〜5月発生期で一番多い時期だが、輸出も行われ余っている状態ではない。家庭紙は四国や九州の一部メーカーが安いミックスが入るので価格修正をこの21日から行う模様。
〔中四国〕 広島=庁舎入札に産廃、一廃業者が参入しており、輸出向け業者から考えられない価格が出ている。
〔九州〕 入荷は順調、輸出も前年比70%増と増えている。雑誌の品質低下から段ボールを使用しているメーカーさんが一部あり、今後、雑誌の在庫増を心配。
●古紙センター関東地区委員会

 平成17年4月22日(金)pm2時〜 於)古紙センター会議室

【需給動向】
〔関東商組32社実績〕 05/3月  単位トン、
( )は対前年同月比、 在庫の( )は在庫率
〔新 聞〕
仕入 84,211(104.3%)
出荷 81,615(101.0%)
在庫 11,659(14.3%)
〔雑 誌〕
仕入 63,161(108.6%)
出荷 59,160(106.0%)
在庫 10,987(18.6%)
〔段ボール〕
仕入 135,966(103.8%)
出荷 133,923(103.4%)
在庫  15,718(11.7%)

〔関東・静岡実績〕 05/3月  単位トン、
( )は対前年同月比、 在庫の( )は在庫率
〔新 聞〕
入荷  222,600(97.4%)
消費  232,188(99.9%)
在庫  131,833(56.8%)
〔雑 誌〕
入荷  132,995(105.6%)
消費  129,682(101.9%)
在庫   66,907(51.6%)
〔段ボール〕
入荷  299,630(97.7%)
消費 308,092104.0%))
在庫 117,592(38.2%)

〔業者側コメント〕
〔新聞〕 32社の集荷は1、2月と低調だったが3月は104.3%(対前年同月比)と好調であった。在庫も14.3%となって2%改善され、いくらかホッとしている。 輸出は価格差があることから相変わらす相当量が出ている。
〔雑誌〕 32社の3月集荷は108.6%と大幅な増加となったが、個人情報保護法施行と雑誌回収増が重なった結果と思われる。 3月末在庫は18.6%と前月比4.2%増加したが、4月の集荷増や中国労働節による出荷機関限定の影響から更に在庫が増えると思われる。
〔段ボール〕 32社の3月仕入は103.8%と順調、04年度累計は102.9%、今年1〜3月の仕入も101.8%となっている。出荷も順調で3月が103.4%、04年度累計が102.6%、今年1〜3月も102.7%となっている。
2月の輸出は114,480トンと中国のお正月で1月より12,000トンほど少なかった。また、輸出の71%は中国向けであるが、タイ向けがフレート上昇やサイアムでピッチトラブルがあったが、トラブルが解消されたので今後は使用するといっており、このところ引合も多くなっている。
中国フーヤン地区のNO3、雪達造紙が倒産したとのニュースが出掛けに入った。その影響が雑誌古紙、MIXにでると思われる。また、APPグループのニンポーが輸入価格の上がりすぎたから買い控えて生産調整をしているようなので、新聞、雑誌系統の値下りが懸念される。

〔メーカー側コメント〕
〔新聞・雑誌〕 全般的に各メーカーとも入荷、消費共計画通りで順調。
〔段ボール〕 入荷、消費共順調。 月10万トン台の輸出が定着してバランス状態にあり、5月は在庫を多少抑えたいと思っている。

【意見交換】
※雑誌古紙の需給について=現在は発生期にあるので多いが、もう少し様子を見る必要がある。
※横浜市回収雑がみの品質について=ビニール袋、ヨーグルト、カップ麺、洗剤等の容器が入っている。ゴミが入っていてもリサイクル可能と誤解しているので何らかの対応が必要。
※石鹸紙=特定メーカー特定香料が段ボールに着いたようだ。しかし、原因をしぼり込む事は難しく、混入割合がどの程度異常となると問題になるのかなどの調査を今後も行っていく必要がある。
●古紙センター静岡地区委員会

 平成17年4月26日(火)pm12時40分〜 於)フジロイヤルプラザホテル会議室
 メーカー 6名、業者 21名、事務局 3名

高橋委員長代行の挨拶から
 紙の状況について3月の実績が出たが、新聞についてはほぼ前年並み、洋紙関係は春需を迎え好調に推移している。特に印刷関係は各メーカー、フル稼働と聞いている。主要4品種はほぼ好調である。
4月に入っても受注が好調で、3・4月は良い状況である。価格については前月比横這い、もしくは一部価格修正もあるが、相変わらず不透明で厳しい状況にある。 新年度がスタートしているが、油が45〜50$位で推移しており、これがメーカーにとっては頭が痛いところである。 また、今朝の新聞でも報道されていたが、輸入チップが大幅な値上げになっている。為替レートの関係から採算が合わないということで、すでに決定もしくはハードな交渉を余儀なくされている。
各社、厳しい新年度のスタートであろうと思う。

【市況動向】
第一部会〔上物古紙〕
上白=発生も少ないがメーカーの使用も落着いているので、バランスしている。
特中白=メーカーの使用が減っているし発生も多くないのでバランスしていると思うが、一部中白で若干余剰がある。
板紙ケント=発生期という事で3月は発生多く、メーカーに在庫が溜まっている。しかし、今後は連休明けになると発生が落着いてくると思われるし、在庫もバランスがとれた状態になってくるだろう。
家庭紙=発生が余り良くないが、輸出絡みもあり家庭紙自体の生産が落ちていて使用自体も落ち込んでいる。問屋さんでは輸出の関係もあり、全体としてバランスしている。
色上=発生期であったが、それほど極端に増えるということはなく、メーカーの使用も落着いているので、現状ではバランスしている。

業者側から
上白=井出製紙の関係でこの地区が余剰になるのではと思っていたが、殆どを関東地区からひいた玉が入っていたようで、発生も少なく、関東地区のメーカーの使用がある程度あるので、バランスしている。
特中白=特に中白が使用するメーカーが少ないことや、3月は決算期で処分品も出たりで、やや余剰気味である。
模造・ケント=3月が発生期で月末には多少在庫が増えたが、4月に入り発生が落着き、バランスしている。5月は連休で発生もなくなるし、メーカーも休転するのでバランスしていくものと思う。
切付=漫画関係の出版不況で特更メーカーが生産調整をしており、やや余剰気味に推移している。
家庭紙=製品価格の低迷で生産調整がある一方、古紙の発生はよかったので余剰気味といえる。産業古紙、オフイス古紙とも、3月は季節要因で発生が多いのでこのような状況になっている。
オフイス古紙=中国のATPが止まって日本からの輸出が止まっているので余剰気味。ただし、品質が合うもの(韓国・フィリピン・ベトナム等へ行くもの)があればドンドン売れるという状況と思われる。

第二部会(新聞・雑誌)
3月は各メーカーとも入荷は順調であった。使用も前月比で伸びており、新聞が入荷17%増に対し、消費が13%増。雑誌は入荷が23%増に対し、消費が11%増となっている。3月の新聞の在庫率自体は前月比で10ポイント落ちている。雑誌は横這いである。 4月に入っても新聞・雑誌の入荷は順調で、特に雑誌は各メーカーとも計画に対しオーバー気味に入ってきて、置場に困っている状況にある。一部メーカーでは抑制も考えたいということである。

業者側から
関東商組32社の3月の状況は、新聞は入荷が前月比104.3%、出荷は101%、在庫率は14.3%で前月比2%ほど増えている。 雑誌は、入荷が108.6%、出荷が106%、在庫率は18.6%で、前月比4%増である。
雑誌は業者在庫も若干増え気味と思われる。それは3・4月は発生期であり、それに地元中堅板紙メーカーの破産で、その雑誌の使用量が影響してくるのではと思う。

第三部会(段ボール)
3月度の段ボール原紙の生産は、前年比99.4%であった。出荷は98.7%と若干減少の中で、入荷は順調であった。在庫の減ったメーカーもあるが、社内事情でマシンを稼動させたということである。 4月に入っても順調な入荷状況である。

業者側から
関東商組32社の3月の状況は、入荷103.8%、出荷は103.4%、在庫率は11.7%となっている。在庫の前月比は0.1%増となっている。メーカーの生産が伸びていない割には、落着いた数字といえる。

■編集後記

広報部副部長 (株)宮川紙業 宮川 茂

 過去十年間において、古紙を取り巻く情勢は目まぐるしく変化してきました。古紙の消費量、回収率、利用率はいずれも対前年比を上回る伸びを示してきましたが、最も劇的な変化を遂げたのは、古紙輸出量の増大でしょう。
 90年代前半までは年間5万トン程度だったものが、2001年を迎えるや一気に100万トンを超え、昨年2004年には実に283万トンと過去最高を記録しました。 輸出量の伸びは右肩上がりのカーブを描いていますが、そのカーブは今後も上向きに描かれていくことでしょう。 古紙輸出で特筆すべきは、輸出量全体の約70%が中国向けであるという点です。経済発展を続ける中国は、2008年の北京オリンピック及び2010年の上海万博を控えて、更なる発展が期待されています。 古紙輸出量増大の見込みも、これらのことが要因と言えます。

 ところが、最近中国で大変憂慮すべき事態が発生しました。 「反日デモ」です。 中国各地で数万人規模のデモ隊が、日本大使館、日系企業、日本料理店等に対して投石や破壊活動を繰り返す事態に陥ったのです。デモ隊が声を荒立てて述べる主張の是非はともかくとして、この異常な光景がカメラのレンズを通して世界に与えた影響は計り知れないものがあるでしょう。
 何より、中国へ投資を行っている外国資本に対して、その投資意欲を減衰させるには十二分にインパクトのある出来事だと言えるでしょう。「チャイナリスク」という言葉が連日のようにマスコミで取り上げられるようになりました。

 ここで古紙業界に目を転じてみると、前述のように中国向けの古紙輸出は、急激な勢いで右肩上がりのカーブを描いていますが、相手が反日思想が根底にある人々だとの事実を突きつけられると、将来的な取引に一抹の不安を感じてしまうのは否めないでしょう。
 勿論、一部報道のみを鵜呑みにしたり、偏見や誤解の念を抱くことは絶対に避けなければなりませんが、古紙輸出の70%を中国に依存しているという一極集中の現状を顧みるには良い時期かもしれません。
 日本の古紙業界がチャイナリスクに見舞われないよう、組合員各自が知恵を出し合って、より良い方向にシフトしていくことが大切ではないでしょうか。このことは古紙業界全体に関わる大きな課題ですので、新年度を迎えて新たな陣容で出発した当組合が、真っ先に取り組むべき課題と言えるでしょう。

 中国向け輸出は急激な勢いで右肩上がりのカーブを描いて上昇し続けていますが、万一、その先のレールの上に「反日」という「置き石」が置かれていた場合、業界全体が「脱線」して大惨事になる可能性も決して否定することはできません。 安全のためにスピードを落とす勇気も時には必要ではないでしょうか。
業界全体が足並みを揃えて「安全運行」を心掛けたいものです。 勿論「オーバーラン」などしてはいけません。


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