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令和元年 第63回通常総会 坂田 智 理事長 挨拶
「全原連や傘下の団体と協力して」

 昨年は中国の需給動向に振り回された1年でした。春から夏にかけて古紙市況は大幅に悪化しましたが秋には徐々に回復に向かい、そして年末に再度、急激に悪化するという現象が起きて今日に至っています。その間、国内製紙会社は危機感を募らせ古紙問屋へ古紙の安定的納入を要請するという異例の事態が起こり本年を迎えました。しかし年末から一転して需給が緩み、古紙業界を不透明感が覆っている状態が続いています。
 日本の古紙は世界最高の選別された商品(J-BRAND)であり、これを最大限に生かして古紙需給ギャップ約300万トンを輸出可能な各国に供給したいです。また家庭紙向け古紙に関しては発生が減り続けている事もあり、安定した需給関係が今年も続いていくものと思われます。
 私たちは国内製紙会社や輸出商社と緊密な連携を取りつつ、信頼関係をこれからも維持強化し、お互いにメリットのある価格を維持することが肝要と思われます。余っても良くないし、足りないのも良くない事は既に学習済みですから、これからの業界に生かしていきたい所です。
  今年3月には紙製品が不足していると新聞に報道されました。製紙会社が紙製品への需要減に対応すべく、減産し抄紙機を統廃合して、需要にあった生産態勢に持って行ったところ、新元号の対応等々の諸事情により、一転して紙不足になったといいます。簡単には増産も難しく、印刷会社は困っているようです。古紙業界も製紙会社と共に供給責任を第一に、利益の取れる価格を維持していきたいものだと考えています。
 また全原連傘下の組合として認定制度などに積極的に協力し、組合が永続的に繁栄出来るよう、新事業にも取り組み活性化につなげたい。今年度も組合員にとって有益な組合であるように、努力を続けて行きたいと思います。


(令和元(2019)年5月 於・東京都製紙原料協同組合 第63回通常総会)


理事長 坂田 智


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