現在の古紙業界は中国で昨年の秋から実施された「ナショナル・ソード」による輸入規制で一部銘柄では日本からの輸出量がかなり落ち込んでいます。関係団体の総会では中国は環境問題から輸入制限をかけているので今後も輸入規制が長期間続くことを覚悟しなければならないとの見方が大半でした。また、欧米の古紙の品質調査をするために製紙連合会と関東商組でオーストラリアから新聞古紙1コンテナ分を受け入れたところ、新聞古紙3割、その他古紙が4割、廃棄物などの禁忌品が2割でした。欧米では大手産廃業者がごみと一緒に回収するシングルストリーム方式に対して、日本は100年以上古紙を生業とする会社が細かく選別して出荷しています。古紙は品質が大事であり、今日まで培ってきた古紙の選別や品質の判断する力は我々しか持っていません。我々はJAPAN・BRANDは高品質で高付加価値の商品であることが評価されて世界のマーケットに復活すると思っています。 |
理事長 赤染 清康 |