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平成29年 第61回通常総会 赤染清康理事長 挨拶
「新たな若手理事を中心に、組合活動を活性化」

 当組合は第61回の総会で、設立から半世紀を超えています。これも偏に組合員の皆様方の循環型リサイクル社会構築への不断の努力の賜物です。
 最近の世の中の情勢は北朝鮮が8回目のミサイルを発射させました。一方米国ではトランプ大統領の就任後3カ月経過し、様々な問題があるようですが、韓国との合同軍事演習などの実施に北朝鮮がどの様な反応を示すかが気掛かりですが、中国とロシアの行動も注目されるところです。北朝鮮の行動を我が原料業界に例えるなら、全原連や関連する組合の勧告も聞かずに持ち去り行為を続けている業者のような存在ではないかと個人的には思っています。
 国内製紙メーカーはご承知の通り印刷・情報用紙は前年割れの状況が続いています。従って当組合の主力である上物古紙の使用量も前年割れです。段ボール原紙が前年を上回ったことで、紙・板紙の合計では僅かに前年比を上回っています。
 国外への古紙の輸出は前年が約414万tでしたが、今年は月次ベースでは既に前年を上回っています。これも日本の古紙が総合的に評価されている証だと思います。アジアの古紙需要は旺盛で、特に中国の製紙会社の古紙需要は今後も続くものと思われます。
 2000年の世界全体のGDPに対する国別の比率は米国30%で2015年は28%です。同様に2000年の日本は15%、中国は6%に対し、2015年では日本が5%中国は15%で中国と日本が完全に逆転しています。従って中国の景気は底堅いと思われます。また、中国の製紙メーカーは今後も機械を増設する予定で、まだまだ日本の古紙に対する需要は旺盛だと思います。
 我われは国内製紙メーカーへ優先して古紙を供給していますが、原料業界の販売先としては今後も品薄の状況で推移するかと思います。我われの組合は上物が中心ですが、裾物3品も扱っていますので、今後も組合員の皆様には会社の安定させることで業界をより安定する方向に進めていいただきたいと思います。
 当組合の2016年の新たな事業のTPICO認証制度は、当組合独自の機密文書処理制度で、従来のエコアクション21と比較すると掛かる費用が大変割安になっていますで、組合員各社から好評を得ています。
 その他共販輸出事業についても、OCCとMIXの市場調査のために輸出を始めました。
本日役員の改選が審議されますが、候補の方々は若手を中心に、次代の組合や古紙業界を背負って行く方々です。組合員数も現在164社ですが、新たに加入を検討いただいている企業もあり、組合も一層活性化するものと考えます。
 今年の春の叙勲で関東商組の大久保信髣搦亦キが旭日双光章を受章されました。当組合の近藤勝前理事長も東京都知事賞を受章されています。このことは組合に限らず古紙業界の品位を向上させることに繋がると考えます。今後も組合員の皆様と一丸となって業界と組合を活発にしたいと思っていますのでよろしくお願い申し上げます。


(平成29(2017)年5月 於・東京都製紙原料協同組合 第61回通常総会)


理事長 赤染 清康


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