ホーム 最新情報 リサイクル 組合案内 事業案内 組合の歴史 広告リンク 組合員専用

最新情報
*

■広報 平成17年 7月暑中号 主な内容

■時の視点 歯止めの利かない産業古紙 副理事長 坂田秀一郎
■第2回静岡県紙業協会家庭紙部会との懇談会を開催
■私の履歴書 私の50年 江墨支部 埜島商店 埜島昌利
■組合員の広場
 文化の違い 副理事長 坂田秀一郎
 今日、この頃(その1)前事務局長 三澤康男
 四季の去来 西内澄江
 昭和は私のセンチメンタリズム 西内澄江

■新任理事ご紹介
 足立支部(株)丸十商店 高橋宏明理事
 台東支部(有)ノボル紙業 近藤昌和理事

■お知らせ「古紙価格」「7月会議・催事予定」他
■会議概要「平成17年5月・6月」
■編集後記 広報部副部長 脇 勝美

■時の視点 歯止めの利かない産業古紙

副理事長・集荷部長 坂田秀一郎

 産業古紙の値下がりは歯止めが利かない状況にあり、下り勾配のトロッコのようである。
ここ二.三年、製紙メーカー倒産の煽りを受け、その度ごとに値下がりがある。今回もあるメーカーの倒産からなのだと思う。
 去年の値下がりで苦しい状況下、また、五月のゴールデンウィークの終了を待って、ケント・色上・模造の二円下げ、栽落の一部の一円下げが実施され、五月雨的に値下がりが続く昨今であり、集荷業者にとっては極めて大きな問題の発生となっている。
 このような状況では集荷業者は営利活動が出来ないので、今年七月二十七日に開催される東京都製本工業組合との古紙関係協議会の場をお借りして、集荷業の実情を訴えて発生元にご理解を得られるよう説明したいと考えている。前々から何回も言っているように、屑は新しくてもゴミなのだから、素早く片付けて仕事場の整理、環境をキチンとするものであるが、それは同時に片付け料が掛かるのだと云う事を強くお願いしていかなければならない。
 無償回収システム等も古紙価格が低迷している場合は採算が取れない筈で、何かの意思表示があっても良いのではないかと思っている。このままズルズルとやっていても組合の為にはならない。我が業界の鳥瞰図は我が国のゴルフ場に相似ている。物凄い数のゴルフ場があるが、どれも潰れないで延命を計りながら営業しているが、古紙業界の問屋もピンキリ、集荷業も可成りの数にのぼる。
 産業古紙の発生量は現実に減少しているが、発生元は逆有償や片付け料の支払いを嫌がり、集荷業も無駄を極力押さえている中で、玉の取り合い、奪い合いを演じている。いつの時代もこの様な現象が続くのだろうか。十年くらい前から、官営(東京都)の大型集荷専門の原料屋が出現し、我々の業界は大揺れして大波を被り、集荷サイドに影響している。
 一方、東アジアの発展途上国がこのところ活況を帯びており、古紙の輸出が馬鹿にならない程伸びて、日本の製紙メーカーを牽制している。今後も我が業界は古紙輸出国としてパイオニア精神を発揮していくと思われる。
 国内の製紙メーカーは毎年の様に廃業、倒産しており、我々サイドは爆弾を抱えながらの営利活動を続けている。大きければ大きい程、又、色々な悩みが有り、大変だなあとつくづく思う。仮に引っかかっても、平然と何も無かったかの如く営業を継続している。凄いと思うし、又、不思議な気がすることがある。
 製紙メーカーサイドでは寡占化が進んでおり、鎬を削る商売をしているが、我々の業界では再編劇は無いのだろうか、これで良いのだろうか。
 城主が多ければ多い程金も経費も掛かるだろうし、無駄も多いのでは(マア老婆心ではあるが?)
 さて、良く耳にする言葉がある。
“組合に加入して何のメリットが有るの? 何も無いじゃないですか!”
又、最後の別かれ言葉は、
“自由競争ですから仕方無いですね”
 これでお仕舞は一寸寂し過ぎる。私共が組合の会合に毎月何回か参加して情報を交換し、組合で決まった事を支部へ伝達し、また、組合員の意見を発表している。それに支部員の家族や従業員との懇親を深める事も行っている。
 今年も少しは「組合員だから良かった」と思える様に頑張るつもりでおります。
組合で何もしてくれないと言う人程、もっと組合を大きな視点から視て欲しいし、組合に力を注ぐべきものと考えます。 我田引水を控えて、自分の持つ能力を組合に注いで欲しいと思っています。

■第2回 静岡県紙業協会 家庭紙部会との懇談会開催

平成17年6月24日(金)午後2時30分〜 於) 富士市工業技術センター会議室
出席者:メーカー側18社21人、東京協組8社10人、静岡商組6社7人、計38人(事務局3人含)
司会進行:静岡県製紙原料商業組合 鈴木 清久理事長

1.今後の開催について

開催日時:2月、6月、10月の25日(土・日曜を除く)年3回開催する。
午後2時30分〜1時間30分程度
担当は持回り:2月=東京協組、6月=静岡商組、10月=静岡県紙業協会
会場:富士市工業技術センター会議室

2.三団体理事長挨拶

井出純一会長(静岡県紙業協会家庭紙部会)
 この懇談会の前に古紙に関する勉強会を行っているが、最近はUVインクなど色々な品質の古紙が入ってくるので、その使用方法等について勉強している。
 今の製品市況は大変厳しい状況にあるが、今は製品価格を改善できる状況にはなく、秋口までには回復する事を願っている。

皆川昇理事長(東京都製紙原料協同組合)
 前回もお願いした“取引条件の改善”であるが、再度お願いしたい。 ごく一部のメーカーさんからご回答をいただいているが、改めて皆様にご検討をお願いしたい。
 また、先ほど冗談だと思うが、原料が悪くなったという話であったが、我々としては常々、良い値段をいただいて、良い原料古紙を納めたいと考えている。メーカーさんもUVインク等の勉強会を開いておられるが、我々も(財)古紙再生促進センターさんを通じて品質向上に努めている。しかし、紙のニーズから加工度があがっており、古紙業でもリサイクルに適している紙かどうか区別がつかない。我々も勉強会を開いているが、中々全体に徹底していかないのが実情である。 今後もこのような会合を通じて、一つでも二つでも改善していきたいと思っているので、ご協力のほど宜しくお願いしたい。

鈴木清久理事長(静岡県製紙原料商業組合)
 古紙の品質低下の話だが、昨年秋の調査では家庭紙原料だけでなく、洋紙・板紙向けの古紙も低下しているとの結果がでている。感熱発泡紙、捺染紙、UVインク等の使用が益々多くなり我々も苦慮しているが、あまりにもユーザーの要望が優先されて、品質は二の次になっているような気がする。
 また、最近は行政回収の量が多くなったこともあり、その影響から様々な品質の古紙が集められてくるが、それを選別する費用がどこにも無い。最近の裾物古紙を価格の高い順番に並べると、新聞、ダンボール、雑誌であるが、上物古紙は4月に家庭紙原料の2円値下げがあり、一番安い雑誌と同じ価格になってしまっている。
 その上、上物古紙は回収に手間がかかるが、その費用が出ない状況にあり、ある取引先から色上とは何なのか、手間の掛からない雑誌として出した方が良いと言われている。我々も製品価格の大変なことは理解しているが、このような古紙の実情についても皆さんにご理解いただきたいと思っている。

〔市況説明〕
 古紙市況全般(近藤勝副理事長)

 2004年の古紙回収率は68.5%であったが、今年の1〜4月累計比率は69%(前年67%)、約22万トン増加している。これは主要三品(新聞・雑誌・段ボール)に加えて家庭から出る「雑がみ」とかオフイスから出るミックスとか機密書類とが加わっている。
 関東商組32社の統計では、三品合計の5月入荷は105.8%、出荷が107.5%で、入荷も順調だったが、出荷はそれ以上に多かったという結果になっている。これは中国を中心とした輸出の価格が弱い割には伸びていて、5月の輸出量は未発表だがおそらく4月と同等の30万トン前後の数量が出ていると思われる。今年1〜4月の輸出量は106.57万トン(対前年比132%)で25.7万トン多くなっている。先ほど話した1〜4月の回収増22万トンプラス国内紙・板紙メーカー減産分約4万トンが輸出に回っている事になる。
 輸出品目の構成は新聞・雑誌古紙が昨年とほぼ横這いであるが、段ボール古紙は4月が12.9万トン(前年8.44万トン)と約4.5万トン、上物古紙の4月が1.1万トン(前年2千500トン)、その他の古紙の4月が4.1万トン(前年3.2万トン)と増加し、おそらく込頁・ミックス古紙も中国以外の国へ増加していると思われる。 この7月から12月まで6カ月間の関東・静岡メーカーさんの消費計画では、段ボールが98.5%、新聞94.6%、雑誌92.1%と100%を切る状況となっているので、後半もかなりの量が輸出に回ると思われる。古紙全般についてはこのような状況となっている。

家庭紙原料(産業古紙)について(宍戸隆色上委員長)
 発生は例年と同じく季節要因からこの3〜4月は多かったが、5月連休明け後減少し、6月に入っても減少の状態が続いている。この原因だが出版不況も関連していると思われる。 需給については、銘柄によりタイト感のあるものと余剰感があるものに分かれるが、家庭紙原料である色上は、価格が雑誌と同価格になったため、我々は選別せず雑誌として出荷することが多くなり、板紙メーカーさんから最近は色上が多くなったと言われており、また、輸出にもかなりの量が向けられている。 従って色上という銘柄は一部チラシ等は残っているが、それ以外は消えてしまいそうな状況である。
 業者在庫については、銘柄によっては多いものもあるので、メーカーさんから見れば多少多いと感じていると思われるが、発生としては非常に少なくなっている。これから7月の岳排もあるので、どのようになるのか関心を持っている。
 在庫は4月末がピークで毎月減少しており、6月末には平常に戻ると思っているが、しかし、業者によりマチマチの状況となっている。特に輸出可能な業者は在庫を比較的持たないで済んでおり、雑誌の中に入れて輸出していると思われる。在庫の多い銘柄は「上ケント」と回収物の「ミックス系」となっている。
 組合輸出は僅かな量であるが上ケントを韓国に輸出している。家庭紙原料では「模造類」「ノーカーボン」がフィリピンへかなり輸出されている。組合としても家庭紙原料価格は直ぐ製品価格に影響するので、需給を調整するため輸出先を確保し、家庭紙メーカーさんに影響を及ぼさないよう輸出を継続させていきたいと色々考えている。

家庭紙原料(回収古紙)について(宮原寛夫委員)
 産業古紙同様3月、4月の発生は非常によく、5月・6月も発生は良い方と云える。 特に個人情報保護法やセキュリテイ強化の影響からシュレッダー物が多くなっており、シュレッダー物は雑誌として輸出されている。 オフイス古紙の輸出先は中国、ベトナム、フィリピン、韓国であるが、量的には中国が多く、これから秋口にかけて良くなると期待されている。オフイス古紙に関しては、今後も輸出によって捌けていくと思っている。

製品市況(井出純一会長)
 中小メーカーの古紙物TPの生産だが、1〜5月生産は273,286トン(対前年比98.4%)となっている。大手メーカーさんが価格を278円〜298円と下げており、1〜5月生産が121,264トン(対前年比115.8%)と伸ばしている。構成比で見た場合、一部でOEMがあるので全てがパルプ物とは言えないが、中小は69.3%、大手は30.7%となっている。
 大手さんがフル生産、フル販売を続けており、この状態をどこまで続けるのか見守っている状況であるが、そんな状況から、中小物は値段が下がって競争が激しくなっている。
現在は特売で12ロール198円(税込み)で売られており(以前は5%の消費税は別扱い)、以前散見された178円、188円は少なくなってきている。
我々も経営が安定するよう努力しているので、皆様にもご協力をお願いしたい。

意見交換 M=メーカー側 G=業者側

質問(M) 容リ法など自治体から出される回収古紙(雑がみ類)の流通経路や古紙業界への影響についてお話いただきたい、自治体から出される古紙は入札による参加と聞いているが。

答(G) 入札の資格は各自治体によって多少異なっているが、昨今の談合等の影響から入札するケースが多くなってきている。自治体の補助金や入札方法、回収システムなどにより入札価格も違ってくるし、引取りにいく回収となるとパッカー車が多い産廃業者の方が有利なので、そちらに落札されるケースが多い。

答(G) 行政回収は各市町村により補助金が若干違っている事が一つある。そのような中で入札する場合と従来からの業者との隋契との二通りあり、自治体によってその方法が違ってくる。また、持ち込んでくれる場合と我々が回収するケースとがあり、後者の場合は自ずと経費がかかるので価格が安くなるし、自治体が回収して我々のヤードに持ち込んでくれる場合はある程度の価格を出させて頂いている。
 持ち込まれたものは分別せずに、新聞・雑誌・段ボールの三品に分けており、その中に色上などが混入していても先ほどの三品として出荷している。
 そのように入札にするかどうかや補助金の額は自治体によって違っており、また、三品以外の物を分別するといっても、一般の人たちは判らないので全て雑誌となってしまう。
先ほどから問題となっている捺染紙についても、中々取り出せないのが実情である。そのようなことから品質問題についても各自治体によって回収システムが異なっている事が原因の一つとなっている。また、入札も全ての自治体が行っているという事ではない。
 最近はオフイスから出てくる古紙は産廃関係業者が多くなっているので、手をかければ古紙を選別する事も可能であるが、家庭からの古紙は行政回収なので選別せず、新聞・雑誌・段ボールの三品に分類して出荷している。

答(G) 先ほどのメーカーさんの質問は行政回収された雑がみ古紙が家庭紙メーカーに入る可能性があるかどうかの心配だと思うが、関東の家庭紙メーカーさんにはまだ入ってきていないと思う。しかし、西の方では既に使用していて、あるメーカーさんはそれを選別してコップ類など上質物だけを取り出して家庭紙原料として使用している。 そのような古紙が大量に出てくるので、前回のように西からの値下げにつながったようであるが、関東には今のところ出ていないと思う。

質問(G) 東南アジアから家庭紙製品がかなり輸入されていると聞くが、現況及び対策、動向についてお話いただきたい。

答(M) 昨年のTPの輸入は2.1%だった。 昨年後半なって国内物が値下がりしたので、輸入物が売れずに在庫となり、また、安いが手間がかかるので大手スーパーでは困っていると聞いている。そのようなことで、輸入物から国内物に切替えているようである。

質問(M) プレスした番線が危険で困っており、今まで大怪我をせずに済んでいる事が不思議に思える。 安全に扱えるよう改善する事は出来ないのか。

答(G) 前にも提案されたことがあるが未処理となっていて申し訳ない。 今度、プレス機メーカーに話をして改善をお願いしてみる。 我々古紙ヤードでは扱いかたが熟練しており問題が起きないが、マシーンの構造上の問題と思う。

質問(G) UVインクの話がよく出るが、どのように悪いのか私にはいまひとつ判らない。斑点が出るので困るということなのか? 少量なら問題ないが、一品物などで大量に入るとシミになって出るという話を聞いたが。

答(M) シミというか、その部分が目だって見える。

(G) UV印刷はインクの渇きが早く作業が早いので、今後も使われると思う。

(M) 印刷技術の向上は我々再生する者にとってマイナスとなる事が多いが、我が社では特にUVインクに対してナーバスになっているという事では無い。

(G) 古紙屋からメーカーさんに対して、このような物を使っては困ると言えればよいが、現実にはそうはいかない、また、企業秘密になっている部分もあるようで厄介な問題である。我々には見分けがつかない事も多く、印刷屋さんから出されれば、そのまま出荷している。

(M) 製品に使用された原料内容が表示されれば、我々としては対応し易くなる。

次回開催: 平成17年10月25日(火)午後2時30分〜

■私の履歴書「私の50年」

〔江墨支部〕 埜島商店代表 埜島昌利

 私が古紙と出会ったのは、昭和30年の春のこと、中学校を卒業したての頃でした。
 付き合いは今年でちょうど五十年になります。夫婦で言えば金婚式というところでしょうか。 この仕事についた頃は、まだ自家用のトラックなどありませんでした。問屋さんにはそれでもオート三輪車がありましたが、私は日に二回、リヤカーを引いてお得意さんに向かっていました。
 運転免許を取得して車を使って商売をするようになると、近所の商家だけでなく企業を相手の取引も増えて、いろんな品物を扱うようになり、上質物が多かったりすると良い商売になりました。いちばん良かったのは昭和40年後半のオイルショックの時で、紙と名前のつくものはなんでも売れて、街中からきれいさっぱりなくなりました。この頃が私の50年の中でも最高の値段がついたときでしたね。
 昭和50年前半くらいまでは結構おもしろい商売だと思ってきましたが、その後は長引く景気の低迷に古紙の在庫が増えて安値が続き、度々「買い止め(出荷停止)」にもあい、先々どんなことになるのだろうと不安を抱えていましたが、ごみ処理問題の表面化とともに自治体との協力で新聞・雑誌・ダンボールのステーション回収やビン・缶類の集団回収に取り組むこととなり、新しい道が開けてきました。
 ごみの減量化や限られた資源の有効利用とともに、リサイクルは今後日本が目指す「循環型社会」の柱のひとつです。各リサイクル法が施行されてからは、古紙を含むごみ類の有償回収が世間的に認知されて、いまや古紙は紙ごみではなく、再利用可能な資源として理解されるようにもなりました。
 法律が制定される何十年も前からシステムとして機能していた古紙回収の動きが今後どのように変わってゆくのか、5年先10年先を見守ってゆきたいと思います。

■組合員の広場

「文化の違い」
副理事長 坂田秀一郎

 東京が世界一緑の山有る都とは露も知らず、只今「迷子」中の日本を離れ遠路、情熱の国、フラメンコの本場、スペインへ
 首都はマドリッド(日本ではマドリード)、意味を聴いてみると「女性の子宮」とか、確かに国の中央に位置している。それにしても大胆だ。
 スペインはリベリア半島の大部分で、隣国はポルトガル、ピレネー山脈を挟んでフランスである。世界遺産は現在17で、イタリアに2つ負けたと聞く、5月のポカポカ陽気だと半袖で大丈夫、夏は40度位になる。
 無地震国で建物は赤煉瓦とコンクリで基礎は軟弱、壁は白色、窓は緑色と統一している所もある。遠方よりの眺望はそれは美しいの一言に尽きる。
 スペインは牛が国技である。開催日にはマタドールにより闘牛が6〜7頭昇天する、残酷物語。観客席の入場料は天候具合で決定。日陰とか日没とかで影になる場所が上席とされる。何しろ日没が9時半だから、日本とは大分時間のずれがある。
 さて、街中の軽食スタンドバーで食事中、お客は手当たり次第紙ゴミ等を椅子の下、足元へ落とす。汚れている程その店は繁盛していると経営者に歓迎される。日本人がこの光景を見たら誰でも驚く、スゲエー汚ねえーな。本当に不思議だよ。
 サッカーも国が奨励している、感心も高い。
 例の有名なレアルマドリード、意味は王立のとか、王様のとか云う意味らしい。スペイン人は顔色は赤色肌、個性が強い、体格もよい、よくしゃべる。面積は日本の1.3倍、だいたい日本と同じ位い、土の色は赤土で、日本の赤土より遥かに赤い、赤煉瓦の色だ。国土全体赤土で、一年の降雨は20〜30日位い、殆ど雨が降らないらしい。
 ただ驚いたのはセビリアの町、土の色が真っ黄色、本当にこんなの見たことないよ! 花はブーゲンビリアが咲き誇る。コロンブスがアメリカへ出航した処かな?
 降雨量の至って少ないスペイン、主に栽培されているのはオリーブ、あのオリーブ油の元である。バスの車窓から何時間走っても延々と両側に続く、酪農地帯、闘牛の生産地も多い、そう、オリーブ畑の向こうを見ると、岩肌を露出した白っぽい山が無数に点在していて、そこに申し訳なさそうに草木が生えている。きっと雨が少なくて生きられないのかな? そこへ行くと日本は梅雨あり、台風有りで、水や樹木が豊富で、逆の意味で有難いと考えた方が良さそうな気がする。
 スペインへ行ったら絶対離せないのがペットボトル入りの水だ。何しろ乾燥地だから、すぐ喉が乾く、 水々! 水は絶対離せない必需品である。因みに現在一ユーロである。ホテルやレストランでは水はただでは持ってこないので、水をオーダーする。ある場所で注文すると、1.88ユーロだと云う(ペットボトル入り)、約270円位いか? ビールはとても美味でビールの小壜が2ユーロ、日本円で288円、ワインの小壜が3.55ユーロで500円位い。ワインの味は旨いとは思わない。食事に就いては仕方なく食べる程度、パンは何処でも美味い、コーヒーはカフェと呼び、エスプレッソは忘れられない味、スターバックスは旨くないと云っていた。
 トイレ事情については水洗式、日本の家庭のウオシュレットは何処にも無い、ホテルには欧州特有のビデが付いている。ペーパーはパルプ物、再生紙物両方使用している。日本より巻きは長く、概して品質はよく、水道の出も良い。
 スペイン人も戦争体験が豊富のようで、昔から昼間は余り用足しをしないのか、街頭や公園に公衆トイレは一切無い。これには日本人は相当こたえる。失礼な話で恐縮だが私共小柄の者は便器が大きくて、お尻が便器の中に落ちてしまう程だ。 大変だ!
 また、男子専門のトイレは便器の位置が異常に高い、スペインの人には当たり前でも、我々にとってはハードルが高く、爪先立ちで小用を達す? 大方の者はトイレから出てきて、一様にも悲鳴にも似た声を!
オッ 参ったよ―
大変だよー いささか私の感想、見聞禄であり間違い多々有りで申し訳無いが。
3500キロを無事走破してくれた、ラファエロ運転手に感謝しつつ筆を置きます。
「今日、このごろ」 その一
前事務局長 三澤康男

「紙」ですぐ連想するのが、「わら半紙」である。戦後間もない頃の小学校で絵や字を書くのに使った紙であった。
 やけにドス黒くて紙の表面のところどころに「わら」が混じって露出していて、まるで幾何学模様のようだった。今ではもう名前すら残っていないが、それでもそのわら半紙は貴重であって、まるで宝物のダイヤモンドであった。
それまでは紙の変わりに地面に字や絵を書いていたが、悪ガキ連にとっては、わら半紙に物を書く楽しみを初めて与えられて嬉しかったものだ。これが最初の紙との出会いであった。
 他方では、黒くてザラザラしたトイレットペーパーがあれば良い方であって、多くは新聞紙を何等分かに切ったもので用を足していたのを懐かしく思い出させる。物不足の時代だったからしょうが無かった。

 さて、そんな時代に当時大好きだったというより、それしか娯楽がなかったのが「映画」であった。青春路線を打ち出していた松竹映画に、確か芸名が「紙京子」という女優がデビューした時に、すぐファンになった記憶がある。好みのタイプであった可愛い感じの可憐派のスターも、直ぐに売切れてしまって、その後の消息も無くなった女優であった。世の中は、誰でも、何でも、きっといい風が吹いて、いい出会いがあるように、棄てたもんじゃない。
 さて、人は朝起きると何をやるか? 各々に個人差があって判らないが、多分テレビを点けるのが皆同じであろう。だけど、現在のテレビは1・3・4・6・8・12の各局があり、どこの局にするか迷うところである。大概の人が、好みのアナ、タレントがいる局を見がちであるが、私は公平無私の観点から、迷わず1週間毎にチャンネルを変えている。そうすることによって万遍無く各局を楽しむことが出来るのをメリットにしている。そして、気に入った放映があればVTRに収録するのも楽しみの一つである。
 ビデオの分類は、「映画」「野球」「歌」「旅」「人」「競馬」「ドキュメント」と分けている。既に収録したビデオは数え切れないほどあるが、休日とか余暇にそれを見るのが現在の私の唯一の楽しみでもある。ケイタイもパソコン操作も出来ないので、昔ながらのVHSによるビデオ収集が唯一の楽しみである故に、かなりの数になっているが、今後生存中に全部見切れるかどうか懸念している。

 さて、分類(1)とした映画について語ろう。
映画はかって生涯の仕事にしようとしたジャンルであるから感慨深く、名作、大作、力作、問題作、活躍作等々あるが、最近は寅さんと釣りバカばかりテレビ放映が多くて、たまには木下恵介、黒澤明の巨匠物が出るとうれしい。
 寅さんも釣りバカもシリーズ化されていて、それはそれなりに見所があって悪くはないが、洋画やチャンバラ物もそれぞれ味があるが、ベタベタした男と女の物語はもう飽きた。
 ビデオ化の進展のためか、最近はいわゆる映画館へ行って見る機会が無い。あの懐かしいシネマスコープも、暗闇の中で映写されるスクリーンも、独特のニオイにも、すっかりご無沙汰である。多分、有料であること以外にも、何か出かけるのが億劫である。
 映画では、若い頃に贔屓にした女優が、すっかり年をとっていい中年女優で出ているのを見つけると嬉しくなる事がよくある。あの紙京子はどうしているのやら?。津島恵子、南田洋子さん等は年をとっても美しい。
さて、その二の野球であるが、はっきり言って面白くない。特にプロ野球である。
セ・パ交流試合など、もう10年前にプロ野球コミッショナー事務局長だった金井義明さん(熊高先輩)が提案していた。しかし、やっと今になって実現しても遅すぎるのだ。あれほど好きだったプロ野球のテレビ中継も、最近は余り見なくなってしまった。まさに大相撲と共に危機が叫ばれているが、「さまありなん」と思わざるを得ない。
 これとて色々な原因、要因があろうが経営者サイドに真の野球人が居ないので、ファンサービスを含めて、なおざりになる伏線があり、これが一向に改善されていない。つまり、もう少しファンの為になるような施策を施してもらいたいのが本音である。観戦するゲーム及び球場の設備を含めて、興行についてもう一寸考えて貰わないと、球場に行く気もしないし、テレビ中継も、ラジオ放送も、スポーツ紙も縁遠くなっていくのが実情である。そして、真面目な野球ファンは減るばかりで、サッカーやラグビーにイニシアティブを取られていく運命にあるのは必定である。併せて、地域性に育まれた高校野球も、母校愛を刺激する大学野球も、企業愛を喚起した社会人野球も、プロ野球と同じ凋落の道を歩むことになりかねないと考えておかなくてはならないであろう。
 さて、分類(三)は歌であるが、これとて一時隆盛を誇った歌番組であるが、今のところ国営放送の1局が「歌謡コンサート」をオンエアしているだけで寂しい限りだ。
 通の人は洋子の演歌一直線、サブ歌などがあるのを知っているかも知れないが・ ・ ・ ・
 あの紅白歌合戦なんて、落ち目の助動詞で、今や総理大臣と同じように権威も、人気も無くなって、落日の一歩手前であって厳しい。
 その上に昭和30年代のような名曲?が無いことも物足りないし、しっとりとした情感たっぷりの演歌を楽しみたいが、最近のメロデイもリズムもハーモニイも、もうひとつしっくりしない。
 自分好みの趣向であるが、歌はやっぱり演歌に限る。
 以下、次号にて。
 平成17年5月 小満
「四季の去来」
足立支部 西内澄江

 昭和二十九年二月十三日、夜来より関東地方一帯に大雪が降り、あちらこちらに大きな雪だるまが作られた。 三日後の十六日明け方千葉県の市川で産声を上げたのが長男だった。お産婆さんが産湯を使いながら 「あらーおじいちゃん分抜けの元気な男の子さん」 の声を聞いた。 父は静かに襖を開けるや赤ん坊をじっと見詰めて頷いた、今も目に残る厳粛な一シーンである。
 昭和三十五年市川から足立区千住旭町に転居する。 昭和三十一年には長女も誕生し四人家族となる。 “戦争は終わった” が流行語となり日本の経済急成長を遂げた。
兄は千住新橋の土手下にある旭小学校に入学した、下校すると土手に行き、お尻にダンボールを敷いて土手スキーに夢中だった。
 二年生の時に新しい二輪車をプレゼントした、
その嬉しさは自分でも表現出来ないのか、ただ私に飛びついて来た。 恐る恐るペダルを踏み、手を振って発車した。
 一時間が経っても帰宅しない、何か不吉な予感がする、電話のベルが鳴った、急いで受話器を取り上げる。
 三ノ輪の父から驚きの声で 「今、自転車を見せに無事着いた、無事で良かった」 と何度も繰り返しの声だった。
 二年程で北千住から三ノ輪に転居し、第六瑞光小学校の四年生に、娘は一年生に入学し、翌日より新学校に登校する。 兄は帰宅するや
「僕、学年委員になりました」と大声で発表した。 父は 「どんな人物かも分からずに興味本意で名前を書いたのだろう、早く担任の先生に言ってお断りして来なさい」 と言うので、私は学校へ飛んだ、 担任の先生に父の伝言をする、
 先生は 「西内君なら出来ると見たのではないですか、もう四年生ですから」 と確信を持って話された。
私は、先生の説得力に負けて御指導を宜しくと帰宅した、六年生の最後まで勤めた。
 一九七〇年(昭和四十五年)高三の時、息子の反乱が始まる、安保闘争の波を全身に受け、自主退学し父の怒り、私の涙を振り切って毎晩白いヘルメットに、無地のタオルを下に被り厚着を重ねセクトに入り、ゲバ棒を振り警官と揉み合いの日が続いた。
 痩せ細った体と闘志を漲らせた顔付きを見せに帰って来る。 麻疹と同じ何時か修まるだろうが父の見解だった。 ハラハラどきどきの日が続いた、安田講堂の炎上で安保闘争の火も消え、燻りながらも終わった。
身の置場に困った彼は、知人のコネで競馬場のアルバイトをやり、大井・浦和等で馬との付き合いが始まった。
 昭和四十二年四月、東京都知事選に革新系の美濃部亮吉氏当選、このチャンスと地方公務員の試験を受け合格し、目黒区役所に採用。
 定期で通勤、人並みの生活にやっと戻る。
 父は、彼に隣の国“韓国”は遠い国だが何時か一番近い国になるから、韓国語を勉強しなさい、きっと役に立つと教えた。
 語学の勉強に切り替え、ゲバ棒よりもっと強靭な精神で立ち向かった。
十年目に願望の荒川区役所に転勤した。区役所の受付に韓国の方が來所すると彼が呼び出しを受ける、自分自身のアピールになった。
 重圧のあのゲバ棒を韓国語に変身させてくれた父に感謝する。
 彼は、五十一才になった、韓流ブーム・ヨン様ファンの上昇気流に乗せられて、ヨボセヨ・ヨボセヨ(もしもし)と忙しく一週間が過ぎて行く様だ。
 昨日の寒さと雨が抜けて、春光がベランダをこよなく照らす嘘のような午前十一時です、
 いま、春をひたすら待つ人が此処に立って居る。
「昭和の私はセンチメンタリズム」
足立支部 西内澄江

 昭和十一年四月桜の蕾は未だ硬かった。
 五年生の新学期は、先生の移動から始まる。私のクラスは他校から赴任して来た、男の先生に変った。徳島の学校から移動し、二月に結婚した“樋富 武”ですと自己紹介があった。
 結婚を口にした時、クラスに反応があったのか教室がざわついた。
 樋富先生は「皆さんと仲良く勉強しましょう、君達も自己紹介をしてください、それでは名前と一言思った事を言ってください」。
 順序はイロハ順なので私は三番目に回ってきた、胸一杯に深呼吸し、名前と学校から一番近い処に家があるので、お昼は何時も食べに行くため、教室で友達と一緒に昼食をするのが憧れですと発表した。
 先生は苦笑していた。最後に鉄棒の「逆上がり」の出来ない人は、早く出来るようにと言って終わった。 私は鉄棒が苦手で、鉄棒にあがることは出来るが、地面の砂を蹴って一回転する事が出来ない、スカートが広がりその姿に拒否を感じる。 でも鉄棒から離れて一直線に手を伸ばして着地したポーズは美しい、隣の席の仲良しが、大丈夫私が手を貸すから、スカート直しをしてあげるから直ぐに行って練習しようと、二人は直ぐに校庭に行って鉄棒に向かい練習を始めた。
 鉄棒に掴まって砂地を蹴る、クルリと回るとスカートの捲くれを直し、そして手を貸して呉れて降りる、そのスカート直しのタイミングの良さに二人は顔を合わせて大笑いし、十回程で練習の成果があがった。手を取り合って喜んだ。
 小使いさんが、閉庭の鐘を高く鳴らした、
 友達に何度も礼を言って我が家に駆け出した。
 母が紙に買い物を書いて待っていた、私は紙片を握り締め愛宕市場へと駆け出した。
「ほら!紙屋のお姉ちゃんが来たよ」と皆に言われ、母に頼まれたおかずを買い、他に売れ残りをサービスしてくれるので、店のおじさんに有難うの言葉を残して市場を去る。
 曲り角の豆腐屋の前でおばさんから声がかかり、油揚げの残り物だよ、味噌汁用に、と新聞紙に包んでくれる。
 有難うの言葉でまた駆け出す。
 母の紙切れでは今晩はカレーライスだ。この時代には大変なメニューでした。みんな善意の中、肩と肩を寄せ合いながら、夜の帳が降りると自分だけの溜息をホッとつきながら夜空を見て、明日も頼むよと祈る昭和ではなかったでしょうか。 逆上がりの親友は今も元気に日光の手前の「今市」で夫婦仲睦まじく、のんびりと生活している。私の下手な綴り方を読むと肩を叩いて呉れる一人です。昨日も元気な電話の声を聞いた。
 今夜は、桜川町時代の夢を見よう・・・・・、
 夢でいいから逢いたいと・・・・・・。

 腰痛し 二人は笑う 弥生かな (すみえ)

■新任理事ご紹介

〔足立支部〕 株式会社丸十商店 取締役 高橋宏明

 私は、家業ということで幼い頃から毎日古紙原料に接する機会が多いなかで、トラックに一緒に便乗して古紙回収や現場の作業を見てきました。 これからの製紙原料業界の重要性の大きさ、仕事の面白さに興味を持ち、(株)丸十商店に入社して現在に至っています。
 業界では価格等の変動が激しく、日々環境が変化していることを強く感じております。
 今年5月より東京都製紙原料協同組合の理事にさせていただきましたが、目まぐるしく変化している業界の中で、組合活動や市況・情報交換の場を通じて頑張って行きたいと思っています。
 組合員の皆様には、まだまだ未熟ではございますが、様々な面においてご指導、ご鞭撻くださるようお願い申し上げます。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
〔台東支部〕 有限会社ノボル紙業 代表取締役 近藤昌和

 この度、台東支部より理事に選ばれました近藤昌和です。どうぞ宜しくお願い致します。
 私のような若輩が、理事という大役を受けるにあたりまして責任の重さに大変考えられましたが、任されたからには、責任を持って、支部の為に、そして、組合発展の為に少しでもお役に立てるよう努めさせて頂きたいと思っています。
 今後は、極力、理事会にも出席したいとおもっておりますので、宜しくご指導の程お願いいたします。

■お知らせ

平成17年度・18年度委員

【直納部】
直納部長          近藤 勝 美濃紙業(株)
直納部副部長        赤染 清康(株)共益商会
直納部副部長        宍戸 隆 三弘紙業(株)
上白委員長         朝倉行彦(株)國光
色上委員長         宍戸 隆
色上副委員長        小林健二(株)富澤
切付委員長         宮川 茂(株)宮川紙業
切付副委員長        佐藤時吉(株)庄司
新聞・雑誌委員長      高山昭二郎(有)北信紙業
段ボール委員長       大久保信隆(株)大久保
返本雑誌委員長       工藤裕樹〔株)工藤商店
オフイス古紙委員長     新井勝夫(株)新井商店
オフイス古紙副委員長    高橋宏明(株)丸十商店

【集荷部】
集荷部長          坂田秀一郎(株)坂田紙業
集荷部副部長        石橋駒雄(有)石橋商店
集荷部副部長        宮崎勝保(有)宮崎商店
上物総括委員長       清水明利(株)清水
上物総括副委員長      腰越 彰(有)腰越商店
上物総括副委員長      松井隆弘(株)松井紙業
上物総括副委員長      近藤昌和(有)ノボル紙業
上物総括副委員長      近藤清司(有)近藤作一商店
切付委員長兼広報担当    脇 克美(株)脇商店
新聞・雑誌・段ボール委員長 山口勝弘(有)山口商店
オフイス古紙委員長     坂内大介(有)宏栄紙業
オフイス古紙委員      中谷 稔 中谷紙業(株)
オフイス古紙委員      国府田敬一(有)国府田商店
【古紙価格】 【東資協の古紙4品の標準売値】 7月8日現在(kg)

 ※新聞     5円(横這い)
 ※雑誌   3〜4円(横這い)
 ※段ボール 4〜5円(横這い)
 ※色上(並)3〜5円(横這い)
関東商組の融通(共販)事業 平成17年7月度実施の共販価格(kg当り)

 ※新聞古紙  10円    プレスもの・店頭価格
 ※段ボール古紙 9円50銭 プレスもの・店頭価格
【会議・催事予定】 7月会議・催事

7月 4日(月)常任理事会・理事会(pm4〜)
〃       納涼会(pm6〜上野精養軒)
〃       青年部幹事会(pm5:30〜)
7月11日(月)業務部長・副部長会議(pm4〜)
7月14日(木)全原連事務局長会議(pm2〜)
7月15日(金)古紙センター静岡地区委員会(pm4:30〜)
〃       研修会(pm5:30〜)
7月19日(火)古紙センター関東地区委員会(pm4〜)研修会(pm5:30〜)銀座ライオン
7月25日(月)個人情報保護法に関するセミナー(pm5〜)組合会議室
7月27日(水)古紙関係協議会(pm4時〜)板橋製本会館会議室
7月29日(金)古紙センター業務委員会(pm1:30〜)
〃       全原連役員会(pm2:30〜)古紙センター会議室

8月の会議・催事はありません

■会議概要 平成17年5月・6月

●5月定例理事会

平成17年5月9日(月)pm4時〜 於)組合会議室 出席理事23名

【各部報告】
総務部  5月・6月会議催事予定
渉外部  会館建物の配電設備が老朽化してきたため、電圧変更の工事を行うことになった。 会館の借地料値下げ交渉は調停中。
直納部  3月〜4月は発生期である上に、個人情報保護法の施行等によりオフィス古紙・機密文書の集荷量も増え、全般的に集荷増という結果となった。 洋紙メーカーは比較的順調だが、板紙メーカーは年初から減産傾向が続いている。3月の古紙輸出量は29万トンで、対前月比127%増、対前年同月比120%増となり、大幅な伸びを示した。この状況が続くと、2005年の輸出量は330万トン台に達するのではと予測される。国内メーカーの消費量は若干減少に転じているので、輸出に回される分が一層増えることになるだろう。国内では富士地区白板メーカーの倒産や家庭紙原料の値下がり傾向を反映して、やや余剰気味で推移している。家庭紙原料の余剰は3〜4月の発生期に加え、中国・寧波(ニンボー)のAPP社がオフイス古紙の買い止めを行っていることも起因していると言える。
裾物の三品に関しては輸出国が中国に集中している為、労働節休暇(5月1日〜7日)を迎えるにあたり低価格でないと成約できない状況で、全般に5ドルほど下げとなっている模様。
今後、中国以外の販路拡大が業界の課題となっている。
〔市況報告〕
[上白・特中白]上白は、メーカーの倒産の影響で余剰するのではと懸念されたが、概ねバランスして推移している。
特中白は、品質により若干余剰気味。 パルプは、南米産NBKPの4月積み価格は550ドル、LBKPは570ドルで決着した。NBKP、LBKPとも強含みであるが、今後は欧米・中国が調整に入るので、これまでの強含み傾向が、一転して弱含み傾向に移ると思われる。
[家庭紙原料]四国地区が値下げを実施した後しばらくは沈静化していたが、ここへ来て九州地区が値下げを発表し、それが富士地区にまで波及してきている状況。一部メーカーでは既に値下げを発表しており、今後の推移を見守りたい。需給について、ケント類の問屋在庫が増えているようだが、このまま在庫が増え続けると値崩れを起こすのではと懸念される。
[切付]3月〜4月は発生期であったため、若干の発生増が見受けられたが、5月に入りGW以降は、その反動で一転して発生減となった。
今後も発生減の傾向は続くと思われる。発生元では、大手といえども仕事量が減ってきているようで、稼働日も減ってきている。週休2日は当たり前という状況だ。出版不況は依然として深刻な状況が続いている。先行きは大変厳しいものがある。価格・荷動きは変化なし。
[新聞・雑誌]雑誌は、3月〜4月はオフィス系古紙が多かったと思われる。一部メーカーでは荷止めを行ったところもある。 国内需要に大きな伸びは期待できないので、今後も輸出によって需給バランスを取っていくことになるだろう。
[ダンボール]輸出が好調なので国内市場に荷余り感はないが、4月末に輸出を行わなかった業者は在庫が多いだろう。そのため、各業者間では在庫量にばらつきがあると思われる。国内メーカーでは、価格の高値是正を図ろうとしているので、基準価格の9円50銭に合わせようという動きが日に日に高まっていくだろう。
[返本雑誌]4月の発生量は多めだった。東京返本加工協同組合(TOM)では、対前年比約10%増となった。 取次店の統合等も発生増に影響しているのではないだろうか。
集荷部
※ 集荷業者の減少が続いているが、ここで家庭紙の値下げが実施されると、ますます厳しい状況に陥ることになる。
※ 4月初旬までは前年度並みの発生を維持していたが、それ以降は発生量が落ち込んでしまっている。発生元も仕事がなく暇な状態が続いている。この状況で値下げされても、発生元に対して逆有償をお願いすることもできないので、こういった状況を理解して頂き、組合全体で対処して頂ければと願っている。
広報部 5月の総会号の発行に向けて準備を進めている。それに関して、各支部の総会の記事を載せたいので、原稿の寄稿をお願いしたい。
運輸部 昨今のガソリンの値上がりにより、運送会社の運賃に影響を及ぼすのではと懸念される。
事業部 5月16日(月)に第49回通常総会、第43回永年勤続従業員表彰式、及び青年部総会が上野精養軒で開催されるが、午後2時30分より理事会を開催して、手順などについて打ち合わせをする予定でいる。
厚生部 永年勤続従業員表彰式には40名の組合員の方々から応募頂いた。 感謝申し上げる。
青年部 4月18日に青年部幹事会を開いて、総会の役割分担を決めた。その際に、青年部の今後について様々な意見を出し合って検討を加えた。
リサイクル部 リ団連の大井ストックヤード委員会が3月末で解散した。 大井ストックヤードは、東京都のストックヤードとして大井清掃工場内に設立されていたが、平成18年度からは、区に移管されることになる。
●古紙センター静岡地区委員

平成17年5月18日(水)〕 12時40分〜 フジロイヤルプラザH会議室

【市況動向】
〔第一部会=上物古紙〕 上白はI製紙関係のものも解決し、発生も少ないが使用も見合った形になっていてバランスが取れている。しかし、上白自体は若干足りない状態かと思われる。
 特中白も、メーカーの使用が随分減っていて、問屋在庫が多くなっているのではと思われる。色上は3・4月と発生が非常に良かった。4月は3月に比べ多少減り、5月は連休明け後、随分落ちているようだ。ケントも同様な形であるが、ただし、メーカー在庫はまだ有るので今後非発生期に入り、その在庫が減っていくものと思われる。
 切付はI製紙がかなり使っていたが、糊なしの切付・コート物は新聞代替えとしてメーカーが一部取り込んでいる物もある。ただし、糊付き関係の更関係は、特更メーカーの減産が強化され、少し余り気味である。
※業者側から  上白は発生少なく、全体としてバランスしている。特中白は品種により余剰気味である。切付も発生が少なくバランスしている。 家庭紙で価格修正が5月にあったが、色上・模造関係の発生が連休明けから落着いてきているが、6月以降の発生について懸念される。
〔第二部会=新聞・雑誌〕 新聞は、4月は各メーカーとも入荷が順調で、計画通りであった。需給のバランスについても問題がないと思われる。  雑誌についても、井出製紙の影響もあるだろうが、ほぼ落着いている状況にある。
 4月も好調に推移しており、メーカー在庫は増加傾向で、荷止めをしているところもある。
※業者側から  関東商組32社の1〜4月の入荷は、新聞は累計で前年同月比101.1%。 出荷は99.7%と、ほぼ100%を挟んで拮抗している。4月末の在庫率は15.3%で、適正在庫と判断している。
 関東・静岡のメーカー在庫は3月末で132,000トンで、これは前年比90.2%、在庫率は56.8%。メーカー在庫も適正ではないか。  古紙の輸出は1〜3月の累計で127,000トン、前年同月比91.1%。輸出価格は3月が151$、円価格にして12円80銭。これが今年のピークで4月5月と下がっている。5月に決めたのが145$(11円80銭)であったが、今現在では140$を少し割り込んだところではないか。弱含んでいるが、この理由はAPPのニンボーの白板マシーンが稼動したことで、中国の白板市況が弱含んでいる関係で、原料を少し抑えたいという現象が起きているからと聞いている。
 雑誌は関東商組32社の1〜4月の入荷は累計で前年同月比107.2%。 出荷は105.7%と、新聞に比べ入出荷ともに非常に高いレベルになっている。その結果、特に4月単月の入荷が前年比で113.7%と、二桁の伸びを示している。4月末の在庫率が22.8%と余剰と言える状況にある。メーカーの在庫は3月末で67,000トンで、これは前年並みである。
 在庫率も51.6%と、余剰というほどのことはないと言える。 雑誌の輸出は、1〜3月の累計が151,000トンで、前年同月比121.3%。価格は120.5$(9円70銭)、それが4月・5月と落ちてきて、5月の決定額が118$(9円)となったが、現在では更に下がって、CIFでは115$位であろうと聞いている。
〔第三部会=段ボール〕 4月度の段ボール古紙の入荷は順調であった。メーカーによっては若干在庫減のところもあるが、これは備蓄古紙の切替えという、計画的なものである。 生産は、前年対比で100%強と順調であったと思われる。 5月に入っても順調な入荷状況である。
※業者側から  関東商組32社の1〜4月の入荷は102.3%、出荷は103.6%。4月末の在庫率が10.6%と非常に良いバランスになっている。 メーカーの3月末在庫は118,000トン、前年比102.6%。在庫率38.2%と順調な数字になっていると思われる。 輸出は1〜3月累計で375,000トン、前年同月比160.9%と非常に増加している。
関東商組の輸出価格はやはり3月がピークで(台湾向け)132$(10円70銭)。これが4月・5月と下がってきている。
 5月の値段が128$(9円80銭)で決まったが、現在125$位と月初に比べ下がってきている。 ただ、白板と違って中国では段ボール原紙は順調にいっていて、メーカーの在庫調整がある程度済めば、数量的にも価格的にも違った変化が出るであろうと聞いている。 段ボールシートの生産は1〜3月では99.9%とほぼ前年同期並みであるが、特に3月は100.5%と前年並みであったが、これは昨年がその前年比106.6%と大きく伸びたものに対しての同レベルということで、良い状況と思われる。
●古紙センター関東地区委員会

 平成17年5月24日(火)〕 pm12時30分〜 古紙センター会議室

【需給動向】
関東商組32社の4月実績数字につきましては、紙面の都合により割愛させていただきます。

〔業者側コメント〕
〔新聞〕 関東商組32社統計の仕入は2・3・4月と前年比を上回り順調、これも行政回収に対する抜取り防止対策の効果が出ていると思われる。また、業者在庫も余剰感なく、バランスしていると思われる。

〔雑誌〕 新聞同様、32社の仕入は順調に推移、行政のCO2削減のための再資源化と思われ、業者在庫も増加傾向にある。 行政回収の増加により、業者の保管場所の確保が必要になっていくと思われる。
〔段ボール〕 32社の1〜4月累計仕入れは501,330トン、(対前年比102.3%)、1〜4月累計出荷は512,904トン、(対前年比103.6%)、4月末在庫は14,611トン(在庫率10.6)と大型連休にも係わらず順調。
 3月輸出も133,700トン(対前年比144%)と順調。 1〜3月段ボール輸出の内訳をみると、中国が75%、台湾が13.7%、タイが7.5%となっており、中国への偏りが心配される。 アメリカの中国輸出は3月、4月と減少しているが、中国の労働節があったこと影響している。 APPやナインドラゴンなど、今後も中国の動向には注意が必要。

〔メーカー側コメント〕
〔新聞・雑誌〕 新聞=4月入荷は極めて順調、5月も順調に推移。
〔段ボール〕 4月、5月に入っても入荷は順調、4月在庫は横這いで推移。
 4月段原紙生産(速報)は、802,000トン(対前年比101.1%)と前年を上回った。段ボール生産も101%に近い数字となっており順調。
●古紙センター業務委員会

 平成17年5月25日(水)〕 pm1時30分〜 古紙センター会議室

全国古紙の需給・市況動向〔H17年3月度〕につきましては、紙面の都合により割愛させていただきます。

集団回収実施団体への感謝状交付について
(北海道地区委員会、九州地区委員会)
1.東明(とうめい)石山町内会(北海道旭川市)
2.文苑すこやか町内会(北海道釧路市)
3.函館市立上湯川小学校父母と先生の会(北海道函館市)
4.しらかば西町内会(北海道苫小牧市)
5.新川中央第7町内会(北海道札幌市)
6.ローレルハイツ自治会(福岡県福岡市)
7.平野台区(福岡県大野城市)
8.健軍校区第一町内自治会(熊本県熊本市)
9.光芳台B子供会(大分県大分市)
10.西26区子供会(福岡県北九州市)
●6月定例理事会

 平成17年5月26日(木)pm3時〜 於)札幌全日空ホテル

詳細につきましては、紙面の都合により割愛させていただきます。
●6月定例理事会

平成17年6月3日(金)〕 出席理事25名  於)組合会議室pm4時〜

【各部報告】
 総会で決定した通り、本年度より業務部の見直しを行い、従前の11部体制から6部体制に移行することになった。
 新体制で部長、副部長を努められる方には、それぞれの事業を今まで以上に率先して推し進めていただくようお願いしたい。
 活性化委員会は前年度末で活動を終了する予定であったが、これまでに討議されてきた案件を実行に移すため、理事会に提言する委員会として存続させたいと考えている。
〔総務部〕
※6月、7月催事予定、〔7月の詳細はお知らせの欄をご参照ください。〕
※会館借地料値下げ交渉は裁判所で調停中だが、 先日、不動産鑑定士に、第2回公判で先方から出された地代金額の算出方法の妥当性について再度鑑定をお願いした。借地権更新の時期も2年後に迫ってきているので、そのためにも借地料の件は明確にしておかなければならないと考えている。
〔直納部〕 4月〜5月は各メーカーとも在庫は十分で、6月の発注量はほぼ横這い。一部メーカーでは荷止めを行っているところもある。関東商組の6月の共販輸出価格が発表になった。段ボール9円40銭、新聞10円70銭、雑誌8円40銭で、今年3月をピークとして、少しずつ下落してきている。 但し、数量的には大幅に伸びてきている。
4月の輸出量は301,377トンで、単月としては過去最高を記録した。 1月〜4月の輸出累計は1,065,755トンで、約257,000トン増(対前年比132%)となった。このことから、国内の集荷増、及び、国内メーカーの購入減ということが読み取れる。現在のところ、古紙の輸出は80%近くを中国に依存している状況なので、全原連や関東商組では、中国以外の国々へ分散するよう検討しており、例えば、ベトナムへオフィス古紙のサンプルを送付している。
また、当組合の韓国向け共販輸出は6月も継続できる見通しとなった。
【市況報告】
〔上白・特中白〕 上白は発生・使用とも少ないが、多少強含みで推移している。中白は品種によっては荷余り感が出てきている。パルプは北米産NBKPの4月積み価格は540〜550$で、6ケ月ぶりに下落した。中国が年初から積極的に購入していたが、5月の大型連休(労働節)による工場の休業で買い意欲が鈍り、再び安値を模索する動きとなっている。
〔家庭紙原料〕 5月に古紙価格が値下がりしたが、その背景には、ある大手メーカーのフル生産、フル販売による影響があると思われる。家庭紙全般的には生産設備が30%過剰という状況であるので、その状況でのフル生産は、当然の如く生産過剰となり、製品価格が下落し、結果的には古紙価格の値下がりとなった。
 3月〜4月の発生は、産業古紙はある程度多かったが、オフイス古紙も多かった。また、中国のAPP社がオフイス古紙を買い控えていることが重なり、かなりの量が国内家庭紙メーカーに回ったと思われる。 5月に入り発生量は減ってきているが、メーカー在庫は多く、生産調整を続けているので、この状況はしばらく続くと思われる。但し、ある情報によると、APP社のオフイス古紙在庫が10万トンから5万トンにまで減ったため、6月から購入を再開したと言われている。具体的な購入量は不明だが、5千トン単位の注文を受けているところもあるようなので、今後の推移を見守りたい。
※5月31日付けの日経新聞に、家庭紙原料が2円値下がりする旨の記事が掲載された。その影響で、UPパック、UPケントが6月16日から1円値下げされる事になってしまった。更に模造を扱う中堅メーカーでも値下げの打診をしてきている。
〔切付〕マンガ栽落の価格を雑誌と同価格に下がると、その後の流れが大きく変わることになるし、集荷業が成り立たなくなる状況となり、その結果としてマンガ栽落の安定供給に支障をきたすことになることから値下げは見送られた。但し、糊なし切付(特切)に関しては、マンガ栽落と状況が異なり家庭紙原料との関連が大きいので価格修正される事となった。
〔新聞・雑誌〕 集荷は順調、4月〜5月はメーカーの一部で操短を行ったところもあり、問屋在庫は増えている。メーカー消費の伸びが見られないので、これからの市況に影響するのではと懸念される。
〔段ボール〕 関東商組32社の1〜4月累計仕入は501,330トン(対前年比102.3%)、累計出荷は512,904トン(対前年比1103.6%)、4月末在庫は14,611トン(在庫率10.6%)と大型連休にも関わらず順調に推移している。
輸出も順調。 4月の段原紙生産は802,000トン(対前年比101.1%)と前年を上回った。中国はライナーの輸入に関して12〜60%の関税をかけるとの情報があるが、中国の生産余力が付いてきたという事のようで、今後の推移を見守って行きたい。
〔上台紙〕 大きな変化はなし。連休の影響で在庫は少ないようだ。価格は現状維持。
〔返本雑誌〕 ビニール貼りの残本が増えている。メーカーの操短により残本は弱含みで推移している。東京返本加工協同組合(TOM)では、ビニール残本の輸出を検討している。

〔集荷部〕 家庭紙ケントを初めとした古紙価格の下落は、集荷業者の経営を益々厳しいものにしつつある。現状では発生元に対して逆有償を言い出せる状況ではない。今後は産業古紙だけにとらわれる事なく、リサイクル全般を見据えた商売を考えていかなければならないだろう。 6月13日に集荷部会を開催する予定。
〔広報部〕 組合広報「総会号」は6月6日頃発送する予定で進めている。 組合名称変更については、「東京都製紙原料協同組合」に変更になった旨の挨拶状を対外的に発送する予定である。
〔事業部〕 5月16日の通常総会は皆様のご協力により無事終了することができ、御礼申し上げる。 来年の総会も「上野精養軒」で開催する予定で、来年5月に仮予約をとってある。
〔青年部〕 青年部会計の引継ぎを先日行った。 又、次回の幹事会を7月4日に行い、今年1年の活動予定をまとめる事になっている。
●古紙センター業務委員会

 平成17年6月16日(木)〕pm3時〜 銀座ラフィナート7階

役付理事 ☆新任
※理事長 ☆堀川塗徹二〔日本大昭和板紙(株)〕
※副理事長 大坪清〔レンゴー(株)〕 ☆渡邊昭三〔王子製紙(株)〕 畑俊一〔(株)山室〕 栗原正雄〔栗原紙材(株)〕
※専務理事 ☆鈴木節夫〔(財)古紙再生促進センター〕
※常務理事 堀隆男〔(財)古紙再生促進センター〕

新任理事、新任評議員の詳細につきましては紙面の都合により割愛させて頂きます。

平成16年度事業報告・収支予算報告
 紙面の都合により、割愛させていただきます。詳細をご希望の方は、組合事務局までお申し出ください。
●全原連役員会

 平成17年6月16日(木)pm4時〜  於)銀座ラhフィナート7階

畑理事長挨拶(要旨) 先般、通常総会が北海道で開催されたが、北海道の皆様には大変お世話になり感謝申し上げる。特に懇親会では全国の交流が深まり、お陰さまで盛況のうちに終了する事が出来た。
 本日、6月の政府月例報告が出されたが、11カ月ぶりに基調判断が良くなった。個人消費と雇用の改善という事で、多少明るみが出てきたようである。
一方、古紙の方は家庭紙原料の値下がり、輸出価格の弱含みという事で厳しい展開となっている。引き続き適正な車間距離をとっていただくようお願いする。

全国牛乳容器環境協議会より、牛乳容器回収に関するアンケート調査協力のお願い
→ (承認される)
委員会報告
経営革新委員会  5月26日、IT推進委員会との合同委員会を札幌で開催。
委員会が重なっている部分や、複数の委員会による相乗効果を期待。
1.決済条件の改善、 現在は大手メーカー衷心だが、中小メーカーさんへの対応が今後の課題。
2.安全月間について、 全原連の全国ベースで実施、労働災害ゼロを目指して回を重ねて行きたい。
3.ヤードマップ作成、古紙ジャーナルさんが行っているが、それをベースに充実したものを作成していきたい。
4.関東委員会(環境報告書作成小委員会)の取組み、 古紙回収という環境貢献事業のPRを目的に、最初は関東商組の中で小委員会を設けて取組み、将来は全原連として行っていきたい。

需給委員会 5月26日、札幌で開催
1.海外視察・研究 3月13日〜19日 タイ・ベトナムを視察。調査報告書作成し組合に配布、希望者にはコピ―して配布する。
2. イ.古紙再資源化証明書の改訂版について、
品目欄NO5「機密書類」という品目名は問題ありとの意見から、空欄として個々に自由に記入することに決定。
  ロ.免責条項については、「古紙再資源化証明書」に「*個人情報保護法に関する古紙は別途契約をお願い致します」 を印刷することとする。
  ハ.組合事務局は「通し伝票管理番号」台帳を5年間、組合員は「古紙再資源化証明書」C表を3年間保存管理することになった。
IT推進委員会 経営革新委員会と合同開催
1.全原連NET回収について、アクセス回数は9,758回とほぼ横這い。
2.製紙原料卸システムの説明、北海道地区拡販体制、バージョンアップ状況報告。
3.日本再生資源事業協同組合連合会からのホームページ相互リンクのお願い、 (保留)
渉外委員会6月13日、全原連会議室にて開催
 ダイナックス都市環境研究所に依頼した行政回収の問題点調査から、雑紙等品質問題、自治体の補助金削減問題、入札問題、抜取り問題等が浮かぶ。これらの問題について、業界としてあるべき姿を冊子に作成し、自治体や市民に対し提言を行う。

古紙利用率60%達成後の取組みについて
 製紙連合会が第1回会議を開催するにあたり(6月27日又は28日予定)、古紙センターより全原連に2名の参加を要請。
→ 経営革新委員会及び需給委員会委員長へメンバー選定を一任。

【各地区報告】
〔北海道〕 釧路市はごみ有料化に伴い、雑誌・雑紙の発生が増加。来年は札幌、小樽も、ごみ有料化を実施予定。
〔東 北〕  5月集荷は減。特に新聞は1〜5月実績が前年割れ。個人情報保護法の影響か、仙台地区でシュレッダー古紙の混入が増え、東北地区メーカーが受け入れ拒否。
〔関 東〕  主要三品の5月末在庫率は11.2%と減少傾向。特に段ボールは輸出を含めて出荷が増え、7.5%まで下がっている。
〔東京協組〕 5月連休明け、産業古紙の発生が落ち込んでいる。
〔静 岡〕 家庭紙向け原料は6月1日より2円下げで、産業古紙はコスト割れに陥っている。
〔中 部〕 段ボール・雑誌は在庫多めで、輸出でバランスを取っている。
〔北 陸〕 板紙メーカーは原料在庫満杯で荷止め。
〔近 畿〕 段ボールは順調で業者在庫は減。三品輸出も順調、家庭紙向けは値下げで厳しい状況。
 「少年チャンピオン」の捺染紙混入問題については古紙センターを通して出版業界へ申し入れの必要あり。
〔中四国〕 4〜5月は雑誌発生増、新聞・段ボール発生減。 全体的に変化なし。
〔九 州〕 5月は消費マイナス、在庫プラス。輸出は1〜4月実績が対前年同期比140%。坪上げに新規業者参入。少年雑誌の捺染紙問題は選別が非常に難しい。

その他
上田裕康全原連元理事長の逝去(昨年5月)が三弘紙業(株)上田雄健会長より報告され、全員で黙祷を捧げた。
●集直正副委員長会議

 平成17年6月17日(金) 午後4時〜出席委員 9名

皆川理事長挨拶 通常総会も終了し、組合活性会員から提言していただいた事項にこれから取組んで参りたいと考えている。また、直納部委員、集荷部委員の方々に対し組合から委嘱状を発行するので、再度ご氏名をご確認頂きたい。委員の皆様には組合活性化に向けて一層の活動をお願いしたいと思っている。本日ご出席の皆様にもご理解をいただき、宜しく審議をお願いしたい。

【需給・市況報告】
〔直納部〕 5月に家庭紙原料が2円下げられたが、6月に入りUPパック、UPケントがまた1円下げた。また、上白、特白を下げているメーカーさんがあるという話をチラホラ聞く。
関東商組32社の5月統計では裾物三品とも入荷が100%以上だったが、出荷はそれ以上となっており、国内メーカーさんが絞っているにも関わらずかなりの量が出ているという事は、5月輸出も相当な出荷となっていると思われ、輸出は価格が下がってはいるが、引き続き活発に行われている感じがする。
〔上白〕 変わりは無い、相変わらずタイト。 中白は品種により余剰感あり。 パルプはLBKPが5月に40ドルほど下がり500〜510ドルとなった。NBKPは570ドルと落着いているが、全体的に弱含みとなっている。
〔色上〕 2円原料が値下げされたが惨憺たる状況にある。まず、家庭紙メーカーさんの製品価格がどうにもならない状況にあるようで、折角古紙価格を2円下げてもらったが、石油や薬品の値上がりで何にもならなかったようである。 富士地区に限って需給をみて見ると、産業古紙の発生が少ない事から出荷要請が強くなっており、東京からの出荷も減っている。ミックス古紙以外はやや不足気味と云えるが、来月以降岳排もあるので、どうなるのか見守っている。
 西の方ではミックス古紙の使用が増え、関東からも大分出ている。従って7月からもう一段下げたいという話もある。大阪地区の製品価格は12ロール178円位のようで、メーカー出し価格は1個10円位の120円から130円となっているため古紙メーカーさんはやっていけない状況にあると思われる。他では中国のニンボーが7月頃から買い出すのではないかと言われているので、期待している。また、川崎のS製紙の操業は50%程度のようで、生産を富士宮工場に移行したが残渣処理に非常にお金がかかると聞いている。
〔新聞・雑誌・段ボール〕 新聞は落着いていると思う。雑誌はメーカーさんの製品在庫増による操短で荷止めが多くなっている。家庭紙原料が下がった事で、色上を選分せずに雑誌として出荷することが多い事も原因の一つと思われる。これから梅雨に入り入荷も変わると思うが、雑誌の入荷増を心配している。 段ボールは国内メーカーさんの取も良いし、また、輸出も多いと聞いている。
〔オフイス古紙〕 発生は相変わらずだが、一時よりは減ってきている。しかし、輸出が止まった事から以前からの業者在庫が多少あり、また、ミックスを使用しているメーカーさんは在庫を潤沢に持っているようである。
〔切付〕 今回は特切と称する価格の高い白い物が1円下がり、普通の更紙は据え置きとなった。
〔返本〕 5月の発生は普通だったが、6月に入って非常に少なくなっている。返本は雑誌とは違う動きとなってきているので、余り影響は無いと思う。 また、ビニールが非常に多くなり困っているが、輸出できないか検討している。月刊少年チャンピオンの付録に捺染紙が使用され、取次店から除くよう依頼されているが100%は不可能である。
〔集荷部〕
※ 先般、ケント、色上が値下げされたこともあり、6月13日(月)に7時から集荷部会を開いた。殆どの人は値下がりは厳しいと言っていたが、本日の話では他の物も下がっているようなので、ショックを受けている。集荷の殆どの方は諦めたという感じがしている。
※ 今、ある程度量を出している発生元には問屋さんが行っている。また、今回このように価格が下がったが、組合で何か対策を取って欲しいと思っている。今の集荷業は商売にならない状況にあり、これ以上になった時は、集荷業者の共販というような形式に持っていかなければと度々話が出ている。 値下げのマイナスを量の出る発生元に持って行っても問屋さんとは競争にならないし、発生量の少ないところは今も逆有償のところもあるが、今回の値下げで更なる値下げは言えない。今まで値段をつけている所には下げてもらうしか無く、今後更なる値下げがあるようなので、もっと厳しくなる。今までは板紙向けケントが僅かではあるが商売になっていたが、値下げとなった。
集荷業者どうしの競争なら何とかなるが、問屋さんとは到底勝てる訳が無いので、その辺を組合としてどのように考えているのかと思っている。
※ 昨年値下がりした後直ぐ値上げとなった時があるが、その時に逆有償を続けていれば良かったが、止めてしまった。Y社やS社が競りこんできた時なので、続けられなかった。これからどうしたらよいのか考えてもどうしようもなく、細々とやっていくしか無いと思っている。

フリートーク
※ 集荷コストについては組合活性化委員会で検討しており、早い時期に組合としての結論を出したいと思っている。最近、(財)古紙再生促進センターが古紙業界から出されるCO2排出量の調査を行い、その中に古紙回収に関する資料が出ていた。各問屋さんが集める1回の回収量は1.5トンとなっていたが、上物の産業古紙が4時間で1.9トンであった。このような数値が出ていて関東一円のベースとなっているので、我々の組合もこの数値を取り入れた物にしていかなければならないのかと思っている。(古紙センターが関東商組32社の協力により作成)
●直納部・共販委員会

 平成17年6月21日(火)午後4時〜 出席委員 18名、

皆川理事長挨拶 6月24日(金)に静岡県紙業協会家庭支部会との懇談会が開催されるが、度々でくどいと思われるかもしれないが、今回も取引条件の改善についてお話したいと考えている。その他にも皆さんからのご意見を反映できればと思っているので、本日も宜しくお願いしたい。

平成16年度直納部収支決算報告(平成16年4月〜平成17年3月)
 詳細については省略させていただきます。
家庭紙部会との懇談会に向けて
 6月24日の懇談会にむけて需給・市況等の情報交換を行ったが、紙面の都合により割愛させていただきます。
●古紙センター関東地区委員会

 平成17年6月22日(火)〕 12時〜 於)古紙センター会議室

【需給動向】
〔関東商組32社実績〕 05/5月 単位トン( )は対前年同月比、在庫の( )は在庫率
〔新 聞〕
 仕入  81,907(103.8%)
 出荷  84,565(105.3%)
 在庫  10,245( 12.1%)
〔雑 誌〕
 仕入  61,703(117.1%)
 出荷  65,369(118.3%)
 在庫  11,117( 17.0%)
〔段ボール〕
 仕入 128,345(102.4%)
 出荷 132,991(104.3%)
 在庫   9,965(  7.5%)

〔関東・静岡実績〕 05/4月 単位トン( )は対前年同月比、在庫の( )は在庫率
〔新 聞〕  
 入荷 230,020(104.7%)
 消費 228,833(100.5%)
 在庫 146,428( 64.0%)
〔雑 誌〕  
 入荷 125,915(101.6%)
 消費 131,191(100.3%)
 在庫  68,313( 52.1%)
〔段ボール〕
 入荷 291,968(101.0%)
 消費 292,781( 99.9%)
 在庫 113,200( 38.7%)

〔業者側コメント〕
32社統計では新聞、雑誌、段ボールの三品は入荷、出荷とも順調でバランスしており、業者在庫も減少している。

2005年需給予測見直し(関東商組)
需給予測小委員会で2005年の需給予測の見直しをしてみた。昨年1年間の回収量を3カ月毎の比率で出し、その比率と今年1月〜3月の実績を当てはめて算出した。

予測回収量 (%=対前年比)
段ボール 982万4千トン(103.5%)
新 聞  510万9千トン( 96.9%)
雑 誌  351万2千トン(105.2%)
その他  355万6千トン(104.7%)
合計  2千2百万1千トン(102.3%)
予測消費量(製紙連合会さんの需要見通しを消費予測とした)
段ボール 839万9千トン(100.6%)
新 聞  470万9千トン(100.6%)
雑 誌  270万7千トン(100%)
その他  279万5千トン( 99.9%)
需給の差は
段ボール 142万5千トン、新聞 40万トン、雑誌 80万5千トン、その他が76万1千トン、合計339万2千トンとなった。
この数字を昨年の輸出実績と比較してみると、段ボールが124.6%、新聞64.5%、雑誌123.3%、その他182.1%、合計で119.6%となり、対前年比約20%増の輸出で需給がバランスするという予測となった。
〔メーカー側コメント〕
〔新聞・雑誌〕 新聞=入梅を懸念していたが、入荷は5月、6月と順調に推移し一部で在庫調整を考えているところもある。 洋紙の在庫は若干増加し、厳しい状況となっている。
〔段ボール〕 5月の入荷は順調で計画通り、6月に入り基本的には順調だが、一部で増えつつあるところもある。
7月、8月にかけて岳南休転もあるので、各社ともそれに対応した調整を考えている。
4月のシート生産は100.5%(対前年比)であった、5月はまだ発表されていないが、おそらく100%を超える101%か102%と予測されている。しかし、1年前の数字は96.5%と大変悪かったので、100%を超えても高い数字ではない。一方、段原紙生産は、5月は対前年比99.6%で、国内払出しが101,2%(対前年比)と前年を上回っており、少し増えたかなと云うのが実感である。
〔その他〕
※17年・18年度役員
委員長岡村光二〔王子古紙パルプセンター(株)〕
副委員長 上原清次〔日本製紙(株)〕
副委員長 高嶋良昭〔レンゴー(株)〕
副委員長 栗原正雄〔栗原紙材(株)〕
副委員長 大久保信隆〔(株)大久保〕

※チラシの新聞から模造・色上への移行比率〔(財)古紙再生促進センター調査結果〕
昨年1月〜3月分を調査した結果、関東・静岡で月およそ1万トン(5%程度)、全国で約3%ほどの数字であった。
●古紙センター静岡地区委員

 平成17年6月27日(月)〕 12時40分〜 フジロイヤルプラザH会議室

〔高橋委員長代行の挨拶から〕 市況については特に様変わりということもない。マスコミで連日報道されているように、油が高騰している。アジアのメインであるドバイも先週は53$と、史上最高価格となっている。我々企業にとっては、この原油高がこれから非常に大きい問題になっていくと思われる。 パルプについても、6月積みのNBKPについては底値になりつつあると聞いている。欧州パルプ工場のロックアウトの影響で底値かと思われる。指標としては500$前後で推移している。LBKPはNBKPと多少の価格差はあるが、6月は据え置き、あるいは価格差の問題で多少のディスカウントがあるのかと思われる。 とはいえ、特に製紙メーカーはなかなか価格に転嫁出来ない状況である。 輸入紙の台頭でPPC関係については、輸入紙が35〜40%となっている。塗工紙についても、昨今は10%前後で推移している。
 製紙メーカーは、コスト抑制という面で苦慮している状況にある。

【市況動向】
〔第一部会=上物古紙〕
〔上白・特中白〕 上白の発生は減っているが、使用もそれに見合った形になっていて、若干タイト気味ではあるが、横這いで推移している。特中白は、中白が多少余剰気味と思われるが、その他の物については発生も減っており、バランスしている。
〔模造・色上関係・ケント〕 6月に入り、発生が若干落ち込んでいる。ただし、メーカーの使用自体にそれ程変化がないので、現状としてはバランスしている。ケントも同様であるが、一部メーカーが使用減となっており、ご迷惑をお掛けしているが、実際のところ発生も落ちている。7・8月の夏枯れ時期にはまだ発生が落ちる見込みで、8月のお盆明けぐらいにはバランスが取れてくるのではないか。
〔家庭紙関係・切付〕 今メーカーは減産に入っており、発生も減っていて余剰とまではいかないが、若干余り気味と思われる。切付関係も、特更メーカーが売れないということで減産傾向にあり、若干余剰気味である。
※業者側から
〔上白〕 富士地区で使用するメーカーが少なくなり、どうかなと思われたが、発生も少なかった。関東地区ではタイプ模造が少ないので、その代替として使用するメーカーがあり、需要に答えられない・やや不足気味というところも出ているが、全体としてはバランスしていると思われる。
〔特中白〕 品質によりタイトな物・余っている物とバラバラで、中途半端な銘柄になってしまったなと思われる。
〔模造〕 バランスしていると思われる。
〔ケント〕 使用減や3・4月の発生期の在庫持越しで、やや余剰なのかと思われる。
〔家庭紙〕 特に産業古紙の発生が少なくなっている。 オフイス古紙は通常道理の発生であるが、メーカーの価格対策のための減産で、3・4月の在庫持越しもあり、銘柄・品質によりバラツキあるが、やや余剰気味といえる。
〔切付〕 発生も少なくバランスしている。
〔第二部会=新聞・雑誌〕
〔新聞〕 5月はメーカーの入荷が若干減少、使用が多少増えたこともあり、在庫は若干減っている。6月はほぼ計画通りの入荷・生産であるが、一部メーカーでは品薄感があるようだ。
〔雑誌〕 5月は入荷減・使用増で在庫レベルが落ちている。6月入荷は順調であるが、やはり一部メーカーでは品薄感がある。
※業者側から
 関東商組32社、新聞の5月単月の前年同月比は、入荷は103.8%、出荷は105.3%。 1〜5月累計では、入荷が101.6%、出荷は100.9%となっている。 5月だけを見ると前年を上回った回収・出荷がされているけれど、累計で見ると前年より“やや多め”に推移している。 5月末の在庫率は12.1%で、非常に良い在庫レベルであると思われる。 雑誌の5月単月の前年同月比は、入荷は117.1%、出荷は118.3%。1〜5月累計では、入荷が109.1%、出荷は108.3%となっている。 累計を見ても、新聞を遥かに上回る入出荷がある。 5月末の在庫率も17%丁度で、これもかなり高い在庫と思う。古紙の輸出は、中国富陽地区の中小板紙メーカーの信用不安、あるいは夏場の電力供給不足の問題があって、本格的な市況回復は当分望めそうもないこともあり、輸出価格は3月をピークに4月・5月・6月と下がってきているが、ここへきてようやく下げ止ったと言われている。これは新聞も雑誌も同様と聞いている。
〔第三部会=段ボール〕
5月の段ボール原紙の入荷は計画通りで順調であった。生産状況を見ると、原紙の生産が98.9%、出荷が100.7%と先ず順調であったと思われる。その中で、5月末の原紙在庫が369,500トンと14,400トンプラスになっている。6月に入っても生産は順調であり、地域によっては発生減ということも聞くが、まずまず計画通り入荷している。
※業者側から
関東商組32社、段ボールの5月単月の前年同月比は入荷は102.4%、出荷は104.3%。1〜5月累計では、入荷が102.3%、出荷は103.7%と前年を若干上回わるレベルで推移している。5月末の在庫率は7.5%と、非常に低い数字になっている。メーカー在庫率もこの一年ではかなり低いレベルになっていると聞いている。
 関東商組の需給小委員会の年初の需給予測では、全品での輸出余力はトータルで307万トンであろうとの予測を立てたが、1〜3月の実績を基に試算のし直しを今月初旬に行った。その結果によると、340万トン位の輸出余力になるであろうということで、年初よりも更に余剰傾向・集荷増の数字が出ている。

〔集団回収表彰について〕
 市川商店から新追町町内会の推薦があり、審議の結果、地区委員会としてセンター本部へ申請することとなった。
〔その他〕
〔捺染紙混入について〕 鈴木副委員長から、「事前の業者会議で話があったが、原料の中に色々な禁忌品が入ってきている。具体的には7月号の「月刊ジャンプ」に捺染紙が混入しているので、メーカーからその廃棄処分の依頼があった。回収業者としても努力はするが、現実的には難しい。そのことの周知徹底を図るため、静岡地区委員会としてセンター本部へ要望書を出して欲しいので、検討をお願いしたい。感熱発泡紙、捺染紙のときもそうであったが、メーカーから働きをした方が通りが良いと思う」 との発言があり、詳細を確認して対応することになった。

■編集後記

広報部副部長 脇 克美

 6月下旬にこの原稿を書いていますが、どうやら今年は空梅雨の様です。 東京では真夏日が何日も続き、各地からも渇水の報道が寄せられています。今年も去年の様な猛暑となりそうな気配です。冷暖房には縁の無い我が商売には、しばらく辛い日々が続きそうです。
 しかし、そうかといって冷夏、暖冬にでもなれば(個人的には有難いけれども)、経済面を考えた時大きなマイナスとなるでしょう。
 昨今、原油や鋼材等の原材料高の記事が毎日のように掲載されています。 確かにガソリン、番線の高騰には皆さん困っていると思います。他の産業を見ても、加工品原料は軒並み値上がりしているようです。 しかし、製品(店頭)価格が値上がりしているのかといえば、消費者物価指数はデフレ傾向のままで、原材料の値上がり分すら価格転嫁できない情況です。
それどころか、価格引下げの通告を受けてしまった我が業界の企業物価指数はどこまで騰がっていってしまうのでしょう?
産業故紙に軸足(いえ全身)を置いてしまっている私も、軸足をどこか他の場所に移さねばとは考えていますが、製品価格を適正価格にできない家庭紙メーカーさん。
責任者出て来いと言いたい気持ちもします。
もし、出てきちゃった場合、皆さんもいってくれますよね。


|
ホーム | 最新情報 | リサイクル | 組合案内 | 事業案内 | 組合の歴史 | 広告リンク | 組合員専用 |